DLLやOCXファイルの不足でアプリが起動できないときの対処方法

DLLやOCXファイルの不足でアプリが起動できないときの対処方法

Windows 10などでアプリケーションを起動しようとしたときに、アプリの実行に必要なDLLファイルやOCXファイルが不足していて、以下のようなエラーが表示されアプリを起動できないときがあります。

xxxxxx.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。

The program can’t start because xxxxxx.dll is missing from your computer. Try reinstalling the program to fix this problem.

このようなときは、エラー画面に表示されている不足したファイルに応じたパッケージをインストールすることで、アプリを起動できるようになります。

そこでここでは、以下に挙げるファイルが不足している場合に、インストールすべきパッケージを紹介します。

  • MSCOMCTL.ocx
  • MSVCR100.dll、MSVCP100.dll
  • MSVCR120.dll、MSVCP120.dll
  • api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dll
  • vcruntime140.dll
  • MSVCR14x.dll、MSVCP14x.dll

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H2

MSCOMCTL.ocx

MSCOMCTL.ocxが不足している場合は、以下のページから「Microsoft Visual Basic 6.0 コモン コントロール」のインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

Download Microsoft Visual Basic 6.0 コモン コントロール from Official Microsoft Download Center

MSVCR100.dll、MSVCP100.dll

MSVCR100.dll、MSVCP100.dllが不足している場合は、以下のページから「Microsoft Visual C++ 2010 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ」のインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

Download Microsoft Visual C++ 2010 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム from Official Microsoft Download Center

なお、アーキテクチャーごとのインストーラーが用意されているので、32bit版のWindowsを利用している場合は「x86」のインストーラーをダウンロードし、64bit版のWindowsを利用している場合は「x86」と「x64」の両方のインストーラーをダウンロードしインストールします。

MSVCR120.dll、MSVCP120.dll

MSVCR120.dll、MSVCP120.dllが不足している場合は、以下のページから「Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ」のインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

Download Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ from Official Microsoft Download Center

なお、アーキテクチャーごとのインストーラーが用意されているので、32bit版のWindowsを利用している場合は「x86」のインストーラーをダウンロードし、64bit版のWindowsを利用している場合は「x86」と「x64」の両方のインストーラーをダウンロードしインストールします。

api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dll

api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dllが不足している場合は、以下のページから最新のインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード | Microsoft Docs

なお、アーキテクチャーごとのインストーラーが用意されているので、32bit版のWindowsを利用している場合は「x86」のインストーラーをダウンロードし、64bit版のWindowsを利用している場合は「x86」と「x64」の両方のインストーラーをダウンロードしインストールします。

vcruntime140.dll

vcruntime140.dllが不足している場合は、上の「api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dllが不足している場合」と同じインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

MSVCR14x.dll、MSVCP14x.dll

MSVCR140.dll・MSVCP140.dll、MSVCR141.dll・MSVCP141.dll、MSVCR142.dll・MSVCP142.dll、MSVCR143.dll・MSVCP143.dllが不足している場合は、上の「api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dllが不足している場合」と同じインストーラーをダウンロードして、インストールを実施します。

あとがき

親切なアプリは、アプリのインストール時にアプリの起動に必要なファイルもインストールしてくれますが、そうでないアプリもあります。

そのようなアプリを利用するときは、ここで紹介しているリンク先からインストーラーをダウンロードしてインストールする必要があるでしょう。

なお、インストーラーはMicrosoftのWebサイトからダウンロードするようにし、よく分からないサイトからは決してダウンロードしてはいけません。マルウェアに感染する危険があります。