Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

「Android 8 Oreo」から、一部のアプリで利用可能になっていた「ピクチャーインピクチャー(PIP)機能」が、Windows、macOS、Linux、ChromeOSそれぞれに提供されているGoogle Chrome(以下、Chromeブラウザ)でも、バージョン70(2018年10月16日)から使えるようになりました。

これにより、動画を画面隅で楽しみながら他の作業をするといった「ながら作業」が、より快適にできるようになりました。

そこでここでは、Windows版Chromeブラウザで、YouTube動画をピクチャーインピクチャー(PIP)で表示する方法や、使い勝手などについて紹介します。

Memo

Chromeブラウザのデフォルトでは、YouTubeしかPIP表示できませんが、Googleが提供するChrome向け拡張機能「Picture-in-Picture Extension」を利用することで、NetFlix、Amazon PrimeVideo、ニコニコ動画、hulu、U-NextなどのHTML5ベースの動画サービスでPIP表示できるようになります。

Picture-in-Picture Extension (by Google) - Chrome ウェブストア

ピクチャーインピクチャー(PIP)とは

 ピクチャーインピクチャー(PIP)は、ひとつの画面の中に小さな別の画面を設け、それによって両方の画面を同時に表示させておけるようにする機能のことです。テレビ番組などで用いられる「ワイプ」という表示形式に似ています。

デスクトップ向けWebブラウザでは「Opera 37」に導入された“ビデオポップアウト”がその先駆けだったようで、現在では「Opera」以外でも、同様の機能がChromeブラウザや「Safari」で利用でき「Microsoft Edge」でも今後サポートされる予定のようです。

PIPの利用方法

ここでは、例としてYoutube動画をPIPで再生してみます。

手順は簡単で、PIP表示させたい動画のページで、動画コンテンツを2回右クリックし、表示されるメニューから「ピクチャー イン ピクチャー」をクリックし有効化します。

Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

すると、デスクトップ右下に以下のような動画コンテンツのみが表示されたサブウィンドウが表示され、サブウィンドウは、大きさや表示位置を自由に変えることができ、常に最前面で表示されます。

なお、現在のところ、サブウィンドウで操作できることは、再生・停止・ウィンドウを閉じるといった基本的な操作だけのようで、早送りなどのシーク操作や字幕表示などはできないようです。

Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

ピクチャーインピクチャーでの再生を終了するときは、サブウィンドウを「X」ボタンで閉じるか、Webページ内のビデオコンテンツを2回右クリックし、メニューから「ピクチャー イン ピクチャー」をクリックして解除します。

Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

Chromeブラウザでピクチャーインピクチャー(PIP)機能を利用する方法

あとがき

広いデスクトップ領域を利用している場合は、この機能の有効性をそれほど感じませんが、ノートパソコンなど、ある程度デスクトップの広さが限られるマシンには、うってつけの機能ではないでしょうか。