デスクトップパソコンで利用する一般的なキーボードの右側には「テンキー(ten key)」と呼ばれる数字を入力するためのキーがあります。
このテンキーで数字を入力する場合「NumLock」をオンに設定する必要がありますが、Windows 10のサインイン画面では、NumLockの状態が分かりづらいため、パスワードの入力などでテンキーから数字を入力したはずが、NumLockがオンになっておらず入力できていなかったなんてケースがあります。
また、テンキーがないノートPCなどでは、NumLockをオンにするとキーボードの一部を数字入力用に変更することができますが、サインイン画面で意図せずNumLockがオンになっていると、文字を入力したはずが数字が入力されていたなんてことも起こります。
そこでここでは、Windows 10の起動時(サインイン画面)でのNumLockのオン/オフを設定する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
NumLockキーとは
「NumLock」キーは、キーボードのテンキー左上に配置されているキーで、NumLockキーを押すことで、テンキーでの数字入力のオン/オフを切り替えることができます。
ノートPCなどでテンキーがない場合はNumLockをオンにすることで、キーボードの一部を数字入力用に変更することができます。
起動時のNumLock設定を調整する
テンキーを備えたキーボードを利用している場合は、Windows 10の起動時(サインイン時)にNumLockがオンになるよう設定しておくことで、パスワードなどで数字を入力するときに、いちいちNumLockをオンにしなくてもテンキーからすぐに入力できるようになります。
逆に、ノートPCなどでは、文字を入力したいのに数字が入力されてしまうといったことを防ぐために、Windows 10の起動時にNumLockがオフになるよう設定しておくのが良いでしょう。
Windows 10起動時のNumLock設定を調整する手順は、次のとおりです。
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
起動時の設定を「オン」にしたいとき
Windows 10起動時にNumLockをオンに設定しておきたい場合は、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Keyboard" /t REG_SZ /v InitialKeyboardIndicators /d 2147483650 /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていることを確認したら、Windows 10を再起動することで設定が反映されます。
起動時の設定を「オフ」にしたいとき
Windows 10起動時にNumLockをオフに設定しておきたい場合は、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Keyboard" /t REG_SZ /v InitialKeyboardIndicators /d 2147483648 /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていることを確認したら、Windows 10を再起動することで設定が反映されます。
サインイン後のNumLock設定は?
Windows 10にサインインした後のNumLockの状態は、前回シャットダウン時(再起動時)の状態を維持します。
たとえば、NumLockをオンにした状態でWindows 10をシャットダウン(再起動)すると、次回サインインしたとき、NumLockの状態はオンになります。
また、現在のNumLockの状態は、キーボードやノートパソコンによってはLEDで確認できたり、Microsoft製のキーボードなら、ユーティリティソフトを利用することで、画面上で確認することができます。
まとめ
デスクトップパソコンなどでテンキーを備えたキーボードを利用しているなら、起動時やサインイン後も通常はオンに設定しておき、ノートパソコンなどの場合はオフに設定しておくのがおススメです。