Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

Windows OSのプロダクトキーは、ソフトウェアのライセンスキーに相当し、大切に保管しておく必要がある情報ですが、プロダクトキーが分からなくなってしまったり、複数のプロダクトキーを保有しており、どのマシンにどのプロダクトキーを使用しているのかわからなくなることがあります。

そんなときは、コマンドやツールを実行することで、利用中のWindowsのプロダクトキーを確認できる場合があります。

ここでは、Windows 10を例にプロダクトキーを調べるコマンドやツールについて紹介します。

Memo

Windows OSのプロダクトキーは、Windowsのライセンス認証で使用される、アルファベットと数字からなる25文字のコードのことで、次のような形式になります。
プロダクト キー: XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H2

プロダクトキーの一部を確認する方法

Windowsには、標準でプロダクトキーの末尾5桁のみを確認できるコマンドが用意されています。

確認するには、コマンドプロンプトやPowerShellを管理者権限で起動して、以下のコマンドを実行します。

> slmgr -dli

すると、次のようにプロダクトキーの末尾5桁がポップアップウィンドウに表示されます。

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

ちなみに、slmgrコマンドの実体はVBScriptなので、下のように実行すれば、コンソール上にテキストデータとして出力することもできます。

> cscript //nologo slmgr.vbs -dli

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

プロダクトキーの一部だけ確認できれば良い場合は、このコマンドが便利です。 

なお、OSインストール後にプロダクトキーを変更しているような場合では、slmgrコマンドでは現在使用しているプロダクトキーを確認できないようなので注意が必要です。

プロダクトキー全体を確認する方法

プロダクトキーを全体を確認したいときは、以下に挙げるいずれかの方法で確認できるでしょう。

コマンドで確認する

Windowsがプリインストールされたメーカー製のパソコンの場合は、コマンドプロンプトもしくはPowerShellを管理者権限で起動して、以下のコマンド実行することでプロダクトキーを確認できます。

コマンドプロンプトの場合

> wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey

PowerShellの場合

PS> (Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey

また、パッケージ購入したWindowsをインストールしているパソコンの場合は、以下のコマンドをコマンドプロンプトまたはPowerShell上で実行することで、レジストリに保存されているプロダクトキーを確認できます。

> reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SoftwareProtectionPlatform" | findstr "BackupProductKeyDefault"

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

なお、OSインストール後にプロダクトキーを変更しているような場合では、上のコマンドでは現在使用しているプロダクトキーを確認できないようなので注意が必要です。

サードパーティーツールで確認する

パッケージ購入したWindowsをインストールしている場合は、以下に紹介するサードパーティーのツールを使ってプロダクトキーを確認することもできます。

プロダクトキーを確認できるツールはいくつかありますが、ここではOSインストール後にプロダクトキーを変更しているような場合でも、現在利用しているプロダクトキーを確認できるツール「ShowKeyPlus」を紹介します。

「ShowKeyPlus」は、Microsoft Storeからインストールできます。

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

ShowKeyPlusを起動すると「Windows Product Information」が表示され「Installed Key」欄に現在利用しているプロダクトキーが表示され、プロダクトキーを変更しているような場合は「OEM Key」欄で、OSの初期インストール時に設定されたファームウェアに保存されているプロダクトキーも確認できます。

Windows 10や11でプロダクトキーを確認する方法

ボリュームライセンスで購入した場合

企業などで利用されるボリュームライセンスのプロダクトキー(MAKキー)は、コマンドやツールを使ってプロダクトキー全体を確認することはできないので、上記で紹介しているプロダクトキーの下5桁を確認できるコマンドを利用するしかありません。

ちなみに、ボリュームライセンスのWindows上で上記のツールなどを利用しても、正しいプロダクトキーは表示されません。

プロダクトキーの確認が不要のケース

Windows 10では、従来のプロダクトキーによる認証に加えて、新しい認証方法として「デジタルライセンス」による認証があります。

デジタルライセンスによる認証情報は、ハードウェア情報とプロダクトキーの組み合わせがマイクロソフト社で管理されており、同一マシンにOSを再インストールするような場合、マイクロソフト社に管理されているハードウェア情報と一致すれば、自動的にライセンス認証される仕組みになっています。

そのため、同一マシンへWindows 10を再インストールする場合は、OSインストール時にプロダクトキーを入力しなくても自動的に認証されます。

あとがき

最近では、デジタルライセンスによる認証により、プロダクトキーを入力することは減ってきましたが、確認方法は押さえておきたいところです。