Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

Windowsのプロダクトキーは、ソフトウェアのライセンスキーに相当し、通常はOSのインストール時にプロダクトキーを使ってライセンス認証を行いますが、時には後からプロダクトキーを変更したい、現在設定しているプロダクトキーを確認したい、現在のライセンス認証の状態を確認したいときがあります。

そこでここでは、Windows 11で設定画面からやコマンド操作などで、プロダクトキーを確認したりプロダクトキーを変更する方法、ラインセンス認証の状態を確認する方法を解説します。

Windows OSのプロダクトキーは、Windowsのライセンス認証で使用される、アルファベットと数字からなる25文字のコードのことで、次のような形式になります。
プロダクト キー: XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

ラインセンス認証の状態を確認する

Windowsの設定から確認する

Windowsの「設定」からライセンス認証の状態を確認するときの手順は、次のとおりです。

まず、スタートメニューなどから「設定」を起動して、メニューから「システム」>「ライセンス認証」を順にクリックします。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

「ライセンス認証」画面の「ライセンス認証の状態」でライセンス認証の状態が確認でき、ライセンス認証の状態が「アクティブ」を表示されていれば、認証されている状態です。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

それ以外の内容が表示されている場合は、プロダクトキーを変更したり、インターネット接続を確認するといった対応が必要になるでしょう。

slmgrコマンドで確認する

コマンド操作でラインセンス認証の状態を確認するときは、slmagrコマンドを使って確認します。手順は、次のとおりです。

ファイルを指定して実行などから管理者としてターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)を起動して、以下のようにコマンドを実行します。

> slmgr /dli

コマンドを実行すると、以下のようにな「Windows Scripting Host」ウィンドウが表示され「ライセンスの状態」欄に「ライセンスされています」と表示されていれば、認証された状態です。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

また、以下のようにコマンドを実行すればターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)画面上に出力内容を表示させることもできます。

> cscript //nologo %systemroot%\system32\slmgr.vbs /dli

名前: Windows(R), Professional edition
説明: Windows(R) Operating System, RETAIL channel
プロダクト キーの一部: XXXXX
ライセンスの状態: ライセンスされています

プロダクトキーを確認する

Windowsに登録されているプロダクトキーを確認したいときは、コマンド操作やサードパーティのツールを使った方法があります。

プロダクトキーの末尾5桁を確認する

プロダクトキーの末尾5桁を確認できれば良い場合は、上記で紹介しているslmgrコマンドで確認できます。

手順は、ファイルを指定して実行などから管理者としてターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)を起動して、以下のようにコマンドを実行し、表示される画面の「プロダクトキーの一部」で確認できます。

> slmgr -dli

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

なお、OSインストール後にプロダクトキーを変更しているPCでは、slmgrコマンドでは現在使用しているプロダクトキーを確認できないことがあります。

プロダクトキー全体を確認する

プロダクトキーを全体を確認したいときは、以下に挙げるいずれかの方法で確認できます。

企業などで利用されるボリュームライセンスのプロダクトキー(MAKキー)は、以下の方法では確認できないため、上記で紹介しているプロダクトキーの下5桁を確認するコマンドを利用するしかありません。

コマンド操作で確認する

Windowsがプリインストールされたメーカー製のパソコンでは、管理者としてPowerShellを起動して、以下のコマンド実行することでプロダクトキーを確認できます。

PS> (Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey

また、パッケージ購入したWindowsをインストールしているパソコンでは、以下のコマンドを実行することで、レジストリに保存されているプロダクトキーを確認できます。

> reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SoftwareProtectionPlatform" | findstr "BackupProductKeyDefault"

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

なお、OSインストール後にプロダクトキーを変更しているPCでは、現在使用しているプロダクトキーを確認できないことがあります。

サードパーティーツールで確認する

パッケージ購入したWindowsをインストールしている場合は、以下に紹介するサードパーティーのツールを使ってプロダクトキーを確認することもできます。

プロダクトキーを確認できるツールはいくつかありますが、ここではOSインストール後にプロダクトキーを変更しているような場合でも、現在利用しているプロダクトキーを確認できるツール「ShowKeyPlus」を紹介します。

「ShowKeyPlus」は、Microsoft Storeからインストールできます。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

ShowKeyPlusを起動すると「Windows Product Information」が表示され「Installed Key」欄に現在利用しているプロダクトキーが表示され、プロダクトキーを変更しているような場合は「OEM Key」欄で、OSの初期インストール時に設定されたファームウェアに保存されているプロダクトキーも確認できます。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

プロダクトキーを変更する

プロダクトキーを変更するときは、Windowsの設定画面からやコマンド操作による変更が可能です。

Windowsの設定画面から変更する

Windowsの設定画面から変更する場合は、Windowsの「設定」から「システム」「ライセンス認証」を選択して「プロダクトキーを変更する」の「変更」ボタンをクリックします。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

「プロダクトキーの入力」画面が表示されるので、新しいプロダクトキーを入力して「次へ」をクリックします。

Windowsでプロダクトキーを確認・変更する方法。

あとはライセンス条項画面を確認して「ライセンス認証」をクリックし、正常に認証されれば「このWindowsがライセンス認証されました。」と表示されます。

slmgrコマンドで変更する

コマンド操作でプロダクトキーを登録・変更するときは、管理者としてターミナル(コマンドプロンプトまたはPowerShell)を起動して、以下のようにコマンドを実行します。

> slmgr /ipk <プロダクトキー>

コマンド実行後「プロダクトキーxxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxx-xxxxxを正常にインストールしました。」と表示されたら、次に、以下のコマンド実行します。

> slmgr /ato

コマンド実行後「製品は正常にライセンス認証されました」と表示されれば、認証完了です。

なお、プロダクトキーを登録・変更できない時は、一旦以下のコマンドで現在登録されているプロダクトキーを削除してから、上のコマンドで登録・変更することで正常に設定できる可能性があります。

> slmgr /upk

あとがき

最近では、デジタルライセンスによる認証により、プロダクトキーを入力することは減ってきましたが、プロダクトキーを確認したり変更する方法は押さえておきたいところです。

Windows 10や11では、従来のプロダクトキーによる認証に加えて、新しい認証方法として「デジタルライセンス」による認証があります。デジタルライセンスによる認証情報は、ハードウェア情報とプロダクトキーの組み合わせがマイクロソフト社で管理されており、同一マシンにOSを再インストールするような場合、マイクロソフト社に管理されているハードウェア情報と一致すれば、自動的にライセンス認証される仕組みです。

そのため、同一マシンへWindows 10や11を再インストールする場合は、OSインストール時にプロダクトキーを入力しなくても自動的に認証されます。