Windows10マシンに新たにローカルユーザーアカウントを作成したいとき、作成方法としては、おもに次のような方法があります。
- 設定アプリの「アカウント」から
- 管理ツールの「コンピューターの管理」から
- コマンドから
その中から、ここではコマンドで作成する方法として、WindowsコマンドやPowerShellコマンドレットを使ってローカルユーザーアカウントを作成する方法を紹介します。


目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1909 |
Windowsコマンドで作成する
Windowsコマンドでローカルユーザーアカウントを作成するには、管理者権限で「コマンドプロンプト」を起動し、以下のコマンドを実行します。
C:> net user user99 P@ssw0rd /add
上のコマンドでは「user99」というローカルユーザーアカウントを「P@ssw0rd」というパスワードで作成しています。
「コマンドは正常に終了しました。」と表示されればOKです。
その他の指定可能なオプションについては、コマンドのヘルプを確認してみてください。
C:> net help user
パスワードの有効期限を無期限にする
パスワードの有効期限を無期限にするには、net userコマンドからは設定できないので、以下のようにwmicコマンドで設定します。
C:> wmic useraccount where "Name='user99'" set PasswordExpires=FALSE
「プロパティは正しく更新されました。」と表示されればOKです。
管理者ユーザーにする
Windowsコマンドで作成したローカルユーザーアカウントは、デフォルトで標準ユーザーのため、管理者ユーザーにするには、以下のコマンドを追加で実行します。
C:> net localgroup administrators user99 /add
「コマンドは正常に終了しました。」と表示されればOKです。
以上で、ユーザー作成完了です。
PowerShellで作成する
PowerShellコマンドレットでローカルユーザーアカウントを作成するには、管理者権限で「Windows PowerShell」を起動し、以下のコマンドを実行します。
PS C:> $Password = Read-Host -AsSecureString
PS C:> New-LocalUser "user99" -Password $Password -PasswordNeverExpires
上のコマンドでは、まずパスワードをセキュア文字列として変数に格納して、次のNew-LocalUserコマンドレットでは、オプションでパスワードの設定とパスワードの無期限設定を行っています。
コマンド実行後、作成されたユーザーの内容が表示されていればOKです。
ちなみに「New-LocalUser」コマンドレットには、上で紹介した以外にもさまざまなオプションが用意されています。(コンピューターの管理などのGUIからユーザーアカウントを作成するときに設定可能な項目をコマンドレットのオプションで指定できます)
詳しくは、コマンドのヘルプを確認するか、以下のオンラインヘルプを確認してください。
New-LocalUser | Microsoft Docs
管理者ユーザーにする
PowerShellコマンドレットで作成したローカルユーザーアカウントは、デフォルトで標準ユーザーのため、管理者ユーザーにしたい場合は、以下のコマンドを追加で実行します。
PS C:> Add-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member "user99"
あとがき
複数のローカルユーザーアカウントを一括作成したい場合などでは、コマンドでの実行が便利です。