Windows 10に標準搭載されている「Microsoft Edge(以下、Edgeブラウザ)」は、バージョンアップを重ねるごとにさまざまな便利機能が実装されています。
そこでここでは、Windows版のEdgeブラウザを例に、ぜひとも押さえておきたい以下の便利機能を紹介します。
- 拡張機能
- IEモード
- コレクション
- 垂直タブ
- Webキャプチャ
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
Microsoft Edge | 89.0.774.68 |
拡張機能
Edgeブラウザは、最もメージャーなWebブラウザである「Google Chrome」と同じChromiumエンジンをベースに開発されているため、Edgeブラウザ向けの拡張機能に加えて、ChromeウェブストアからChromeブラウザ向けの拡張機能をインストールして利用することもできます。
IEモード
Windows 10のEdgeブラウザでは、IE専用の古いWebページやWebアプリをMicrosoft Edge上で利用できるようにする「Internet Explorer(IE)モード」が搭載されています。
IEモードの使い方は、以下の記事をご覧ください。

コレクション
Edgeブラウザのコレクション機能は、Webページやコンテンツ(画像やテキスト)をクリップ(保存)する機能です。
クリップしたデータは、サイドバーにカード形式で表示され、画像やテキストをクリップした場合は、その内容が表示され分かりやすいです。
個々のクリップは、そのページへのリンクにもなっているので、クリックすればクリップ元のページを開くことができます。
また、コレクション機能は、用途や目的に応じて複数作成でき、ほしいものリストを作成したり、情報収集といったように、いろいろなコレクションが作成できます。
なお、コレクション機能は同期の対象にできるので、同じアカウントを利用しているMicrosoft Edge間でコレクションを共有できます。
WordやExcelデータとして出力する
コレクションにクリップしたデータは、クリップボードにコピーするだけでなく、WordドキュメントややExcelデータとしてエクスポートすることもできます。
エクスポートしたデータは、Officeオンラインアプリで表示され、エクスポートしたデータはOneDriveに保存されます。
下の画像は、コレクションにクリップしたデータをExcelデータとしてエクスポートした時の様子です。
垂直タブ
Webブラウザの多くでは、タブは横一列に並んで表示されるのが一般的ですが、タブの数が多くなるとタブのサイズが小さくなっていき、Webページのタイトル表示が分かりにくくなったり、タブが小さくなってクリックしにくくなったりします。
そんなときは「垂直タブ」を利用することで、タブをウィンドウ上部からウィンドウの左側に表示されるようになり、たくさんのタブを開いても、一つ一つのタブのタイトルが分かりやすくなります。
また、垂直タブバーのウィンドウは、デフォルトではウィンドウ左側に固定で表示されますが、タブバー右上の「ウィンドウの固定」をクリックすれば、タブバーを最小化することができ、マウスポインターを合わせたときだけ広げて表示させることができます。
※下の画像をクリックすると、動画で確認できます。
Webキャプチャ
Webページ全体を画像ファイルとして保存したい場合、拡張機能やブラウザの開発者ツールを利用する方法が一般的ですが、Edgeブラウザなら「Webキャプチャ」機能を利用することで、メニューからWebページ全体のスクリーンショット(画面キャプチャ、スクショ)をカンタンに撮影することができます。
撮影方法は簡単で、スクリーンショットを撮りたいWebページを表示している状態で、ページ内を右クリックして、メニューから「Webキャプチャ」を選択します。(ショートカットキーなら「Ctrl+Shift+S」を押します。)
すると、画面上部に「無料選択」と「ページ全体」というツールバーが表示されるので「ページ全体」をクリックします。
すると、Webページ全体をキャプチャした「Webキャプチャ」画面が表示され、上部メニューからはキャプチャした画面内に手書きのメモを書き込んだり、クリップボードにコピーしたり、キャプチャした画面を画像ファイル(JPEG形式)として保存したり、他のアプリ(OneNoteなど)と共有するといったことができます。
あとがき
Microsoft EdgeはChromeブラウザと同じChromiumベースになってから、どんどん便利になってきており、独自機能にも便利なものが多いので、ぜひ活用しましょう。