Windows 10や11に標準搭載されているWebブラウザ「Microsoft Edge(以下、Edgeブラウザ)」は、バージョンアップを重ねるごとにさまざまな便利機能が実装されています。
そこでここでは、Windows 10や11でMicrosoft Edgeを利用するならぜひとも活用したい便利機能を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
Microsoft Edge | 112.0.1722.58 |
拡張機能
Edgeブラウザは、最もメージャーなWebブラウザである「Google Chrome」と同じChromiumエンジンをベースに開発されているため、Edgeブラウザ向けの拡張機能に加えて、ChromeウェブストアからChromeブラウザ向けの拡張機能をインストールして利用することもできます。
コレクション
Edgeブラウザのコレクション機能は、Webページやコンテンツ(画像やテキスト)をクリップ(保存)する機能です。
クリップしたデータは、サイドバーにカード形式で表示され、画像やテキストをクリップした場合は、その内容が表示され分かりやすいです。
個々のクリップは、そのページへのリンクにもなっているので、クリックすればクリップ元のページを開くことができます。
また、コレクション機能は、用途や目的に応じて複数作成でき、ほしいものリストを作成したり、情報収集といったように、いろいろなコレクションが作成できます。
なお、コレクション機能は同期の対象にできるので、同じMicrosoftアカウントを利用しているMicrosoft Edge間でコレクションを共有できます。
また、コレクションにクリップしたデータは、クリップボードにコピーするだけでなく、WordドキュメントややExcelデータとしてエクスポートすることもできます。
垂直タブ
Webブラウザの多くでは、タブは横一列に並んで表示されるのが一般的ですが、タブの数が多くなるとタブのサイズが小さくなっていき、Webページのタイトル表示が分かりにくくなったり、タブが小さくなってクリックしにくくなったりします。
そんなときは「垂直タブ」を利用することで、タブをウィンドウ上部からウィンドウの左側に表示されるようになり、たくさんのタブを開いても、一つ一つのタブのタイトルが分かりやすくなります。
また、垂直タブバーのウィンドウは、デフォルトではウィンドウ左側に固定で表示されますが、タブバー右上の「ウィンドウの固定」をクリックすれば、タブバーを最小化することができ、マウスポインターを合わせたときだけ広げて表示させることができます。
※下の画像をクリックすると、動画で確認できます。
Webキャプチャ
Webページ全体を画像ファイルとして保存したい場合、拡張機能やブラウザの開発者ツールを利用する方法が一般的ですが、Edgeブラウザなら「Webキャプチャ」機能を利用することで、メニューからWebページ全体のスクリーンショット(画面キャプチャ、スクショ)をカンタンに撮影することができます。
撮影方法は簡単で、スクリーンショットを撮りたいWebページを表示している状態で、ページ内を右クリックして、メニューから「Webキャプチャ」を選択します。(ショートカットキーなら「Ctrl+Shift+S」を押します。)
すると、画面上部に「エリアをキャプチャする」と「ページ全体をキャプチャ」というツールバーが表示され、Webページの指定した範囲もしくはページ全体を画像ファイル(JPEG形式)として保存したり、キャプチャした画面内に手書きのメモを書き込んだり、クリップボードにコピーしたり、他のアプリ(OneNoteなど)と共有するといったことができます。
新しいBing
新しいBingは、Microsoftが提供している検索エンジン「Bing」に、大規模言語モデル「GPT-4」ベースのチャットAIを搭載したサービスで、Microsoft Edge画面右上の「Bing」アイコンをクリックすると表示されるサイドバーから3つの機能を利用できます。
「チャット機能」では、質問や指示を出すことで、自然な文章で回答を得ることができ、ChatGPTよりリアルタイムな回答を得ることができます。
また、回答によっては参考にしたWebページのURLが「詳細情報」として表示されることがあり、回答内容がどのWebサイトの情報を参考にしているか確認することもできます。
「作成機能」では、お題や文章のトーン、形式、長さを指定することで、利用シーンにあった文章を作成してくれます。
「分析情報機能」では、表示されているWebページやWebサイトの内容を分析して、関連するキーワードなどを表示してくれます。
サイドバー
Microsoft Edgeの画面右側のサイドバーからは、様々な機能やサービスを利用でき、その中でも個人的におすすめの機能が「ツール」「Microsoft 365」「Drop」「Image Creator」の4つです。
ツール
ツールでは、電卓/辞書/翻訳/単位変換が行えます。
Microsoft 365
Microsoft 365では、Microsoft OfficeのWebアプリへのリンクが表示され、OneDriveに保存されているOfficeファイルが一覧表示され、簡単に編集作業を開始できます。
Drop
Dropでは、パソコンやAndroid、iPhoneといった複数のデバイス間で簡単にテキストやファイルを共有できます。(それぞれのデバイスにMicrosoft Edgeをインストールして、同じMicrosoftアカウントでログインする必要あり)
なお、送信したファイルはOneDriveに保存されます。
Image Creator
Image Creatorは、画像生成AI「DALL-E」を使ったサービスで、文字から手軽に画像を生成することができます。
なお、現在はまだプレビュー版扱いで、入力ボックス(プロンプト)に入力できるのは英語のみなのでご注意ください。
あとがき
Microsoft EdgeはChromeブラウザと同じChromiumベースになってから、どんどん便利になってきており、独自機能にも便利なものが多いので、ぜひ活用しましょう。