Windows環境でファイル操作を行うときの定番ツールと言えば「エクスプローラー」ですが、エクスプローラーのデフォルト設定は必ずしも使いやすいとは言えません。
そこでここでは、Windows 10のエクスプローラーを使いやすくカスタマイズする方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
ファイルやフォルダーの選択方法を切り替える
Windows 10のエクスプローラーでは、ファイルやフォルダーの選択方法が2種類あります。
従来のWindowsと同じように「シングルクリックで選択」する方法と、各ファイルやフォルダーのアイコンの横に表示されるチェックボックスにチェックを入れて選択する方法です。
切り替えは、エクスプローラーを起動して、上部メニューバーから「表示」を選択して「表示/非表示」欄の「項目チェックボックス」のオン/オフで切り替えます。
項目チェックボックスがオフの時は、ファイルやフォルダーは従来のWindowsと同じようにシングルクリックで選択します。
項目チェックボックスがオンの時は、ファイルやフォルダーは、各ファイルやフォルダーのアイコンの横に表示されるチェックボックスにチェックを入れて選択します。
拡張子を表示する
Windows 10のエクスプローラーでは、デフォルトでファイルの拡張子が表示されませんが、ファイル操作などでファイルの拡張子を確認しなければならないことはよくあります。
そこで、ファイルの拡張子は常に表示するよう設定しておくことをおすすめします。
フィルの拡張子を表示するには、メニューバーで「表示」を選択して「表示/非表示」欄で「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。
隠しファイルやシステムファイルを表示する
Windows 10のエクスプローラーでは、デフォルトで隠しファイルやシステムファイルは表示されませんが、まれにこれらのファイルを操作しなければならないことがあります。
そんなときは、次の記事で紹介している方法で隠しファイルやシステムファイルを表示させることができます。
なお、常時隠しファイルやシステムファイルを表示していると、誤って削除してしまうこともあるので、必要に応じて表示/非表示を切り替えるようにしましょう。

表示レイアウトを調整する
Windows 10のエクスプローラーでは、表示レイアウトが以下の8種類用意されています。
- 特大アイコン
- 大アイコン
- 中アイコン
- 小アイコン
- 一覧
- 詳細
- 並べて表示
- コンテンツ
フォルダーに保存しているファイルの種類に応じてレイアウトを切り替えることで、ファイルやフォルダーの確認がしやすくなります。
たとえば、画像ファイルを保存しているフォルダーでは、アイコン表示でファイルのサムネイルを表示するようにすれば、ファイルを開くことなくサムネイルで内容を確認できて便利です。

サムネイルの表示/非表示を切り替える
Windows 10のエクスプローラーでは「ピクチャ」フォルダー等を開いたときに、画像ファイルがサムネイル表示されます。
ファイルを開くことなく確認できて便利な機能ですが、重要なファイルを保存している環境などでは、サムネイルからファイルの内容を確認されるとセキュリティ的に問題となる場合もあります。
そんなときは、以下の記事を参考にサムネイル表示をオフにしておきましょう。

逆に、自宅PCなどでできる限りいろんな種類のファイルをサムネイル表示させて、利便性をアップしたいときは、サードパーティのツールを活用することで、サムネイル表示できるファイルの種類を増やすことができます。



ツールチップの表示/非表示を切り替える
Windows環境では、フォルダーやファイルにマウスポインターを合わせると「ツールチップ」と呼ばれる吹き出しのようなものが表示されます。
フォルダーやファイルを開くことなく情報を確認できる便利な機能ですが、このツールチップは設定により表示/非表示を切り替えることができます。

クイックアクセスへの自動登録を無効化する
Windows 10のエクスプローラーには「クイックアクセス」と呼ばれる機能が搭載されており、よく利用するフォルダーや最近使用したファイルが自動的に登録され、それらのフォルダーやファイルに簡単にアクセスできるようになっています。
便利な機能ではありますが、プライバシーを重視するようなケースでは、クイックアクセスにフォルダーやファイルを自動的に登録させたくない場合があります。
クイックアクセスへの自動登録を無効化すには、エクスプローラーの「表示」メニューから「オプション」画面を開き「最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する」と「よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する」のチェックをはずします。
なお、自動登録を上の手順で無効化しても、特定のフォルダーやファイルを手動で登録することはできます。
ドライブ文字を前に表示したり非表示にする
Windows 10のエクスプローラーでは、レジストリ設定によりドライブ文字を非表示にしたり、ドライブ文字を先頭に表示したりといったことができます。

スクロールバーの幅を広げる
エクスプローラーのウィンドウ内に情報が収まりきらないとき、ウィンドウの右側にスクロールバーが表示されますが、高解像度のディスプレイなどを利用しているとスクロールバーが細いと感じる場合がありますが。
そのような時は、自分の環境に合わせてスクロールバーの幅を調整することもできます。

あとがき
デフォルト設定からちょっとカスタマイズするだけでも、操作が快適になり、生産性アップにも期待できます。
お試しあれ。