Windows 10でWindowsの各種設定を行うとき、多くの場合「設定」アプリから行いますが、一部のマシンでは、この設定アプリの見た目が従来と違っていることがあります。
具体的には、設定アプリウィンドウの上部に、サインインしているアカウントの情報や、更新プログラムの適用状況などがヘッダーとして表示されるようになっています。

ヘッダーが付いている「設定」アプリの画面

従来の「設定」アプリの画面
この機能は、Windows 10バージョン1903から一部のユーザーで適用が開始され、現在の最新バージョン20H2では、多くのユーザーに適用されているようですが、このヘッダーの有効性については、賛否が分かれており、有用と考える方もいれば不要と考える方もいるようです。
そこでここでは、Windows 10の「設定」アプリ上部に表示されているヘッダーの表示を無効化して、従来の表示に戻す方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
ヘッダーの表示を無効化する
Windows 10の「設定」アプリ上部に表示されているヘッダーの表示を無効化するには、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下の2つのコマンドを順に実行します。
> REG ADD HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FeatureManagement\Overrides\4\4095660171 /v EnabledState /t REG_DWORD /d 1 /f
> REG ADD HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FeatureManagement\Overrides\4\4095660171 /v EnabledStateOptions /t REG_DWORD /d 1 /f
コマンド実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていることを確認したら、マシンを再起動して設定完了です。
Windows 10にサインインして「設定」アプリを開けば、ヘッダーがなくなっていることを確認できるでしょう。
ヘッダーの表示を有効化化する
なお、ヘッダー表示を再度有効化したいときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> REG ADD HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FeatureManagement\Overrides\4\4095660171 /v EnabledState /t REG_DWORD /d 2 /f
コマンド実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていることを確認したら、マシンを再起動して設定完了です。
Windows 10にサインインして「設定」アプリを開けば、ヘッダーが再度表示されるようになっているでしょう。
あとがき
このヘッダー機能が登場したばかりの頃は、表示/非表示を切り替えることができませんでしたが、レジストリ設定で無効化できるようなっただけでも、従来のシンプルな設定アプリ画面を好む方にとっては朗報ではないでしょうか。