WindowsでコマンドプロンプトやPowerShellでカレントディレクトリを移動したい場合、以下の3通りの方法があります。
- CD(CHDIR)コマンドを使った方法
- Set-Locationコマンドレットを使った方法
- エクスプローラーを使った方法
そこでここでは、WindowsコマンドやPowerShell、エクスプローラーで、カレントディレクトリを移動する方法を解説します。
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
目次
CD(CHDIR)コマンドを使った方法
コマンドプロンプトやPowerShellでカレントディレクトリを移動するときの、もっとの一般的な方法はCD(CHDIR)コマンドを使った方法でしょう。
cdコマンドの使用例は、次のとおりです。
カレントディレクトリをC:\Windowsに変更する:
> cd C:\Windows
異なるドライブのフォルダーへ移動するときは「/d」オプションが必要になります。たとえば、カレントディレクトリがC:\Windowsのときに、カレントディレクトリをD:\Testに移動するときは、次のようにコマンドを実行します。
> cd /d D:\Test
Set-Locationコマンドレットを使った方法
PowerShellでカレントディレクトリを移動するときは、cdコマンドを使った方法に加えてSet-Locationコマンドレットも使用できます。
Set-Locationコマンドレットの使用例は、次のとおりです。
カレントディレクトリをC:\Windowsに変更する:
PS> Set-Location -Path C:\Windows
Set-Location - PowerShell | Microsoft Learn
エクスプローラーを使った方法
カレントディレクトリを深い階層のフォルダーに移動したいとき、長いパスを記述するのが面倒に感じるときがあります。
そのようなときは、エクスプローラーで、現在開いているフォルダーをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトやPowerShell、Windowsターミナルを開く方法がおすすめです。
フォルダーのパスをコピーして、CDコマンドやSet-Locationコマンドレットで移動するよりも簡単にカレントディレクトリを移動できます。
手順は簡単で、エクスプローラーでカレントディレクトリにしたいフォルダーを開いた状態で、アドレスバーに「cmd」と入力してエンターキーを押せば、そのフォルダーをカレントディレクトリとして、コマンドプロンプトが起動します。
アドレスバーに「powershell」と入力してエンターキーを押せば、そのフォルダーをカレントディレクトリとして、PowerShellが起動します。
Windowsターミナルがインストールされている環境なら、アドレスバーに「wt -d .」と入力してエンターキーを押せば、そのフォルダーをカレントディレクトリとして、Windowsターミナルが起動します。
あとがき
上に紹介したエクスプローラーを使った方法は意外と知られていませんが、深い階層のフォルダーへ移動するときなどで有用です。ご活用あれ。