Nginxには、stable版とmainline版の2系統あります。epelリポジトリなどからインストールするとstable版がインストールされますが、新機能やバグ修正はmainline版にいち早く提供されることから、自サーバーのNginxをstable版からmainline版へアップデートしてみました。
ここでは、WordPress環境(CentOS7+Nginx+php-fpm+Mariadb)で、Nginxを1.12系(stable版)から1.13系(mainline版)へアップデートしたときの手順を紹介します。
手順
repoファイルの作成
「https://nginx.org/en/linux_packages.html#mainline」を参考にして、mainline版Nginxをインストールするためのyumリポジトリを作成します。
vi /etc/yum.repos.d/nginx-mainline.repo
[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/mainline/centos/7/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1
stable版Nginxのアンインストール
既存のstable版Nginxをアンインストールします。
yum erase nginx
mainline版Nginxのインストール
先ほど作成したリポジトリを利用して、mainline版Nginxをインストールします。
yum install --enablerepo=nginx nginx
設定ファイルの統合
設定ファイル「nginx.conf」などでrpmnewファイルができている場合は、既存の設定ファイルと新しい設定ファイルを統合します。

CentOS7でパッケージアップデート後にrpmnew、rpmsaveファイルができたときは
CentOS7でパッケージをアップデートしたときに「.rpmnew」ファイルや「.rpmsave」ファイルが作成されることがあります。
...
Memo
設定ファイルを統合し終えたら「nginx -t」コマンドで、構文チェックを忘れずに。
サービスの起動と自動起動設定
サービスの起動と、自動起動設定をしておきます。
systemctl start nginx
systemctl enable nginx
systemctl status nginx
更新結果確認
Nginxのバージョンが更新されていることを確認します。
nginx -v
nginx version: nginx/1.13.10
以上で完了です。
あとがき
以前は、標準のリポジトリからパッケージをインストールすれば最新と思っていましたが、意外とそうでもないようですね。