WordPressでは、テーマやプラグインを更新している間、自動的に「メンテナンスモード」に移行して、一時的にサイトにアクセスできなくなります。
通常は、更新が完了すればメンテナンスモードが自動的に解除され、サイトにアクセスできるようになりますが、更新中にページを移動したり、更新に失敗すると、メンテンナンスモードが解除されずサイトにアクセスできなくなってしまうことがあります。
そんなときは、焦らずにここで紹介している方法をお試しください。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
WordPress | 5.2.4 |
メンテナンスモードを手動で解除する方法
WordPressがメンテナンスモードに移行すると、画面に「Briefly unavailable for scheduled maintenance. Check back in a minute.」と表示されます。
メンテナンスモードが解除されないと、いつまでもこの画面が表示されたままになってしまいます。
メンテナンスモードを手動で解除する方法は、次のとおりです。
メンテナンスファイルの削除
WordPressがメンテナンスモードに入ると、ウェブサイトのルートディレクトリ直下に「.maintenance」というファイルが生成されます。
このファイルを削除すればメンテナンスモードが解除され、サイトにアクセスできるようになります。
ファイルを削除するには、FTPやSSHでWordPressをインストールしているサーバーにアクセスして削除します。
以下の画面は、SSHで接続してファイルを削除している画面です。
注意点としては、ファイル名が「.(ドット)」から始まるファイルは「隠しファイル」のため、利用するFTP接続ツールによっては、そのままでは表示されない場合があります。
その際は、利用するツールの設定などで隠しファイルが表示されるように設定してから操作を行いましょう。
「.maintenance」ファイルを削除したら、サイトを読み込み直せば正常に表示されるようになっているはずです。
プラグインの削除
プラグインの更新に失敗している場合では「.maintenance」ファイルが生成されていないにもかかわらず、メンテナンスモードが解除されない場合があります。
そのようなときは、更新に失敗したと考えられるプラグインをディレクトリごと削除することで、正常な状態に戻る可能性があります。
プラグインのディレクトリを削除するには、FTPやSSHでWordPressをインストールしているサーバーにアクセスし、ディレクトリ「wp-content/plugins」を開きます。
pluginsディレクトリの中には、プラグインごとにのディレクトリがあるので、対象となるプラグインのディレクトリを削除します。
プラグインのディレクトリを削除したら、サイトを読み込み直せば正常に表示されるようになっているはずです。
ディレクトリの削除が心配なら、FTPなどで接続後、削除するディレクトリをあらかじめローカルにバックアップしてから削除すれば、万が一の時はすぐに元に戻せるので安心でしょう。
あとがき
更新中にページを遷移してしまい、メンテナンスモードが解除されなくなってしまうことは結構あります。。
対応方法は難しくないので、覚えておきましょう。