AndroidスマホやiPhoneで、紙の書類をPDFファイルとして保存したい場合、専用のスキャンアプリが必要なのではと思われがちですが、実は最近では標準搭載アプリで対応することができます。
そこでここでは、AndroidスマホやiPhoneに標準搭載されているアプリで紙の書類をPDF化する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のバージョンや機種などでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Nexus 5X(Android) | 8.1.0 |
iPhone8 | iOS16.3.1 |
Androidスマホの場合
Androidスマホで紙の書類をスキャンしてPDF化する場合は、標準搭載の「Googleドライブ」アプリが利用でき、手順は次のとおりです。
まず「Googleドライブ」アプリを起動して、右下にある「+」ボタンをタップします。
すると、画面下部に新規作成メニューが表示されるので「スキャン」をタップします。
カメラが起動するので、PDF化したい書類などを映してシャッターボタンをタップします。
撮影環境やフラッシュなどの調節をしたい場合は、上部のメニューから行えます。
撮影した画像に問題がなければ、画面中央下のチェックボタンをタップします。
すると、自動で対象エリアが判別され、画像として取り込まれます。
取り込まれた画像は、上部のボタンから対象エリアを調整したり、モノクロ・カラーを選択したりできます。
画像の品質や、PDFとして出力する際のサイズや向きは自動で判別されますが、右上のボタンから「設定」を開いて手動で設定することもできます。
書類が複数枚にわたる場合は、左下の「+」ボタンをタップすれば続けて取り込めます。
調節が完了したら、右下のチェックマークをタップします。
「ドライブに保存」画面が表示されるので、ファイル名(ドキュメントのタイトル)などを指定して、右下の「保存」をタップします。
以上で、スキャンした画像がPDFファイルとしてGoogleドライブ上に保存されます。
以上で、紙の書類をPDFファイルとして保存できます。
頻繁に利用するならショートカットを作成しておこう
「Googleドライブ」アプリのスキャン機能を頻繁に利用するなら、ホーム画面にスキャンのショートカットを作成しておくことで、手順を簡素化できます。
ショートカットを作成する手順は、次のとおりです。
ホーム画面の何もないところを長押しタップして、ウィジェットの追加画面を開き「ドライブ」にある「ドライブのスキャン」ウィジェットをホーム画面にドラッグします。
Androidスマホに複数のGoogleアカウントが登録されている場合は、アカウントを選択するよう求められる場合があります。
次に、ドキュメントの保存先を選択する画面が表示されるので、マイドライブに保存する場合は、そのまま右下の「選択」をタップします。
フォルダーを作成してそこに保存したい場合は、右上の新規フォルダーアイコンをタップしてフォルダーを作成後「選択」をタップします。
以上で、ホーム画面にアイコンが作成され、作成されたアイコンをタップするとカメラが起動してすぐにスキャンできるようになります。
iPhoneの場合
iPhoneで紙の書類をスキャンしてPDF化する場合は、標準搭載の「ファイル」アプリや「写真」アプリ、「メモ」アプリが利用でき、それぞれの手順は次のとおりです。
ファイルアプリで紙の書類をPDF化する
ファイルアプリで紙の書類をPDF化するときは、ファイルアプリを起動して画面右上の「…」をタップして、メニューから「書類をスキャン」を選択します。
カメラが起動するので、紙の書類が画面内に収まるよう調整して撮影ボタンをタップします。
撮影後に書類に枠線が表示されるので、角をドラッグして保存する範囲を調整して「スキャンを保持」をタップします。
カメラ画面に戻るので、続けて書類をスキャンする場合は上の手順を繰り返し、保存するときは「保存」をタップします。
最後に、ファイル名と保存先を指定すれば、選択した保存先にスキャンした書類がPDFファイルとして保存されます。
写真アプリで紙の書類をPDF化する
紙の書類をカメラで撮影した場合は、写真アプリからPDF化できます。
まず、撮影した写真を写真アプリで開いて、画面左下の共有アイコンをタップし、表示されたメニューから「プリント」を選択します。
印刷のプレビュー画面が表示されるので、画面上部の共有アイコンをタップして、共有先として「"ファイル"に保存」などをタップします。
ちなみに、共有メニュー画面の上部をご覧いただくとわかるように、この時点で画像はPDF形式に変換されています。
以上で、紙の書類をPDFファイルとして保存できます。
メモアプリで紙の書類をPDF化する
iPhoneのメモアプリは、手書きや図形、写真など、さまざまな形式でメモが記録できる標準搭載アプリで、紙の書類をスキャンしてPDF化することもできます。
まず、ホーム画面やAppライブラリなどから「メモ」をタップしてアプリを起動します。
メモアプリを起動したら、メモの保存フォルダとして「iPhone」または「iCloud」を選択してから、画面右下の「新規作成」アイコンをタップします。
メモの新規作成画面が表示されるので「カメラ」アイコンをタップして、メニューから「書類をスキャン」を選択します。
カメラが起動するので、PDF化したい書類を映すと紙の四隅をiPhoneが自動的に認識してシャッターを切ってくれます。(手動でシャッターを切ることもできます。)
また、紙の傾きやゆがみも自動的に調整してくれます。
撮影された画像の編集画面が表示され、画面下のメニューからはトリミングや色の調整、回転といった調整ができ、撮影結果が不満なときは右上の「再撮影」をタップしてやり直せます。
調整が完了したら、画面左上の「完了」をタップします。
カメラ画面に戻るので、他に撮影する書類がある場合は上の手順を繰り返し、すべての書類を撮影し終えたら「保存」をタップします。
スキャンした書類がメモに貼り付けられるので、タップして編集画面を表示し、画面上部の「共有」アイコンをタップして、共有先として「"ファイル"に保存」などをタップすれば、PDFファイルとして保存できます。
「書類をスキャン」メニューが表示されないときは
メモアプリで「書類をスキャン」メニューが表示されないときがあります。
これは、メモアプリを起動しメモを保存するフォルダを選択する画面で「iPhone」または「iCloud」を選択していないことが原因です。
なお、保存先に「iPhone」や「iCloud」が表示されていないときは、以下の手順で追加できます。
保存先に「iPhone」を追加するときは、iPhoneの「設定」から「メモ」をタップして、メモアプリの設定画面で「"iPhone"アカウント」をオンに設定します。
保存先に「iCloud」を追加するときは、iPhoneの「設定」から「Apple ID」>「iCloud」を順にタップして「iCloudを使用しているAPP」の一覧から「メモ」を選択して「このiPhoneを同期」をオンに設定します。
以上で、メモアプリを開きなおせば、iPhoneやiCloudが保存先フォルダとして追加されているはずです。

あとがき
ここで紹介した方法は、スキャンアプリをわざわざインストールしなくてもサクッと利用できる点が便利ですが、いずれの方法も画像をPDFファイル化しているだけなので、PDF化したファイルでテキストを検索するなどはできません。
そのため、PDF化の際に文字認識(OCR)も行いたい場合は「Adobe Scan」などのサードパーティーアプリを利用する必要があります。
