職場などで、複数台のWindowsマシンに「Google Chrome」をインストールしたい場合、一台ずつ手作業でインストールするのは効率的とは言えません。
そこでここでは「Google Chrome」を効率よくをインストールする方法として、コマンドラインでサイレント(無人)インストールする方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1903 |
Google Chrome | 76.0.3809.100 |
オフラインインストーラーを入手する
サイレントインストールを行うには、企業向けChromeのオフラインインストーラーを用意する必要があります。
一般向けChromeでもオフラインインストーラーが提供されていますが、一般向けのオフラインインストーラーでは、サイレントインストールはできません。
企業向けChromeのオフラインインストーラーは、以下のWebページへアクセスして「Chromeブラウザのダウンロード」セクションから、環境に応じたダウンロードリンクをクリックします。
Chrome ブラウザのダウンロード | Chrome Enterprise | Google Cloud
ここでは、例として「Windows(64ビット版)Chromeバンドル」のダウンロードリンクをクリックします。
ダウンロードファイルはZIPファイル「GoogleChromeEnterpriseBundle64.zip」となっているので、解凍します。
解凍したフォルダーの「Installers」フォルダーの中にある「GoogleChromeStandaloneEnterprise64.msi」がオフラインインストーラーとなります。
Chromeをサイレントインストールする
ここでは、上の「GoogleChromeStandaloneEnterprise64.msi」を利用します。
サイレントインストールを行うには、ダウンロードしたオフラインインストーラーにコマンドラインオプションを指定して実行します。
たとえば、管理者権限で起動したコマンドプロンプトやバッチファイルで、以下のコマンドを実行すると、Chromeをサイレントインストールできます。
> msiexec /i GoogleChromeStandaloneEnterprise64.msi /quiet /norestart
なお、すでにChromeがインストールされている環境で、Chromeを更新する場合は、先ほどのダウンロードページで「Chromeブラウザの更新」セクションから更新用のオフラインインストーラーをダウンロードして利用します。

更新用インストーラーのダウンロードページ
あとがき
サイレントインストールでは、画面上で進捗や結果を確認できないので、プロセスの状態やイベントログなどで進捗や結果を確認する工夫が必要になりますが、インストールウィザードを表示することなくインストールできるので、複数台のマシンへ導入する方法としておススメです。