Windows 10バージョン1903への更新で発生するエラーイベントの回避方法

Windows 10バージョン1903への更新で発生するエラーイベントの回避方法

自宅のWindows 10PCをバージョン1903( May 2019 Update)に更新してから2か月ほどが経ち、表面上は特に問題もなく利用できているのですが、ふとイベントログを確認してみたところ、更新後からエラーイベントが定期的に発生していることが分かりました。

エラーイベントの内容は、次のとおりです。

  • イベントID - 455
  • イベントソース - ESENT
  • イベントレベル - エラー
  • イベントの内容 - ログ ファイル C:\Windows\system32\config\systemprofile\AppData\Local\TileDataLayer\Database\EDB.log を開いているときに、エラー -1023 (0xfffffc01) が発生しました。

Windows 10バージョン1903への更新で発生するエラーイベントの回避方法

ここでは、このエラーイベントの原因と修復方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit1903

エラーの原因

エラーの原因は、開こうとしているログファイルが存在していないだけでなく、そのログファイルが格納されているべきフォルダーそのものが存在していないことです。

エクスプローラーで確認してみると「C:\WINDOWS\system32\config\systemprofile\AppData\Local」フォルダー内に「TileDataLayer」というフォルダーがありません。

これが、仕様なのか不具合なのかは分かりませんが、私の環境では、バージョン1809からアップデートしたマシンで、もれなく発生しています。

なお、バージョン1903のWindows 10をクリーンインストールしたマシンでは、この問題は発生していません。

エラーの回避方法

このエラーイベント回避するには「イベントの内容」に記載されているフォルダーを手動で作成します。

フォルダーの作成は、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。もちろん、エクスプローラーで順にフォルダーを作成してもかまいません。

> mkdir "C:\Windows\system32\config\systemprofile\AppData\Local\TileDataLayer\Database"

フォルダー作成後しばらくすると、フォルダー内にいくつかのファイルが生成されていることが分かります。その中にはイベントログに記載されているログファイル「EDB.log」もあります。

Windows 10バージョン1903への更新で発生するエラーイベントの回避方法

以上で、作業は完了です。

これで、上記のエラーは発生しなくなります。

あとがき

このエラーが不具合によるものであれば、いずれMicrosoftから更新プログラムや修復ツールが配布されると思いますが、今すぐにでもこのエラーが発生しないようにしたい方は、上記の回避方法をお試しください。