企業や個人でWindowsの設定やサインインするユーザーの設定を制御するための方法の一つとして「グループポリシー」があります。
グループポリシーを利用する場合、設定はエディターでおこないますが、設定したポリシーがコンピューターやユーザーに適用されているかを確認したいときは、エディターからではなく、コンピューターやサインインしているユーザー側で確認する必要があります。
そこで、ここではWindows10を例に、コンピューターやユーザーに適用されているポリシーを確認する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
適用されているポリシーを確認する
ユーザーに適用されているポリシーを確認するときは、対象のユーザーでサインインしている状態で、コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。
> gpresult /v
ユーザーに適用されているポリシーとともに、コンピューターに適用されているポリシーも確認したいときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、上のコマンドを実行します。
「/scope」オプションを利用すれば、コンピューターに適用されているポリシーだけ表示したり、ユーザーに適用されているポリシーだけ表示することもできます。
> gpresult /scope computer /v
> gpresult /scope user /v
コマンドを実行して、しばらく待つと実行結果が表示され「コンピューターのポリシーの結果セット」欄には、コンピューターに適用されているポリシーが表示され「ユーザーのポリシーの結果セット」欄には、現在のユーザーに適用されているポリシーが表示されます。
なお、上の結果画面をご覧いただくと分かるように、結果表示には、ポリシーの項目名が表示されるわけではないので、どのようなポリシーが適用されているかが分かりづらいときがあります。
そのようなときは「/h」オプションを利用して、結果をHTML形式ファイルとして出力します。
> gpresult /h <出力ファイルのフルパス>
出力されたHTMLファイルを開けば、以下のようにコンピューターやユーザー適用されているポリシー項目が確認しやすくなります。
あとがき
ドメイン環境だけでなく、ワークグループ環境でも、Windowsマシンの設定・制御にグループポリシーを利用しているなら、ポリシーの適用状況を確認する方法として、ここで紹介している方法が役立ちます。