Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

Windows 10や11で、複数のWi-Fi接続先を登録している場合、それぞれの接続先には優先順位が設定され、基本的には最後に接続した接続先の優先順位が一番高くなり、優先的に接続されるようになります。

ですが、利用環境によっては登録されている複数のWi-Fi接続先が同時に接続可能なときに、どのWi-Fiに接続するかの優先順位を変更したいときがあります。

そこでここでは、Windows 10を例に、Wi-Fi接続先の優先順位を変更する方法を紹介します。

Windows 10をWi-Fi(無線LAN)接続するときの設定手順
ここでは、Windows 10を無線LAN(Wi-Fi)接続するときの設定手順を解説します。また手動でSSIDやIPアドレスを設定する方法、設定済みのWi-Fi接続パスワードの確認方法も併せて紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit22H2

現在の優先順位を確認する

現在のWi-Fi接続先の優先順位を確認する場合は、Windowsの「設定」から確認する方法と、コマンドで確認する方法があります。

Windowsの「設定」アプリから確認するときは「ネットワークとインターネット」>「Wi-Fi」>「既知のネットワークの管理」を順にクリックすることで、現在登録されている接続先(SSID)が一覧表示され、優先順位が高い順から表示されています。

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

コマンドで確認するときは、コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動して、次のコマンドを実行します。

C:\> netsh wlan show profile

すると「ユーザープロファイル」欄に、現在登録されている接続先(SSID)が優先順位が高い順から一覧表示されます。

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

Wi-Fi接続先の優先順位を変更する

Wi-Fi接続先の優先順位を変更するには、コマンドで設定する必要があります。

まず、コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、以下のコマンドを実行してWi-Fiインターフェースの名前と接続先(SSID)を確認します。

C:\> netsh wlan show interface

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

C:\> netsh wlan show profile

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

次に、以下のコマンドでインターフェース名と接続先(SSID)を指定して優先順位を設定します。なお、優先順位には1以上の整数を入力し、数字が小さいほど優先順位が高くなります。

C:\> netsh wlan set profileorder name=<SSID> interface=<インターフェース名> priority=<優先順位>

たとえば、インターフェース名が「Wi-Fi」で、接続先が「AndroidAP_9508」の優先順位を一番高く設定したいときは、次のようにコマンドを実行します。

C:\> netsh wlan set profileorder name="AndroidAP_9508" interface="Wi-Fi" priority=1

コマンド実行後、以下の画面のように「優先順位が正常に更新されました。」と表示されれば設定完了です。

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

優先順位が正しく設定されたか確認したいときは「netsh wlan show profile」コマンドを再度実行することで確認できます。

Windows 10や11でWi-Fi接続の優先順位を変更する方法

あとがき

Windows 10や11パソコンを複数のWi-Fi接続先を切り替えながら利用しているなら、優先順位を適切に設定しておくことで、手動で接続先を切り替えるなどの余計な手間を軽減できるでしょう。

ご活用あれ。