Windowsでは、内蔵や外付けのHDDやSSDに作成されたドライブ(パーティション)には、ドライブごとにごみ箱が用意されており、ファイルなどを削除するとごみ箱に移動されようになっています。
ごみ箱があることで、万が一必要なファイルを削除してしまっても、簡単に元に戻すことができて便利ですが、USBメモリ(USBフラッシュメモリ)やSDカードといったリムーバブルドライブでは、デフォルトではごみ箱は用意されておらず、リムーバブルドライブから削除されたファイルは、ごみ箱に移動されることなく永久に削除されてしまい、使い勝手がよくありません。
そこでここでは、USBメモリやSDカードといったリムーバブルドライブでもごみ箱を使えるようにする方法を解説します。
リムーバブルドライブでごみ箱を有効化
USBメモリやSDカードといったリムーバブルドライブでごみ箱を使えるようにするには、レジストリ設定が必要になります。
現在Windowsにサインインしているユーザーでのみリムーバブルドライブでごみ箱を使えるようにするには、管理者としてコマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v RecycleBinDrives /t REG_DWORD /d 0xffffffff /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されれば設定完了です。
Windowsにサインインするすべてのユーザーでリムーバブルドライブでごみ箱を使えるようにするには、管理者としてコマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v RecycleBinDrives /t REG_DWORD /d 0xffffffff /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されれば設定完了です。
設定完了後、PCにUSBメモリやSDカードといったリムーバブルドライブを接続して、リムーバブルドライブ上のファイルを削除してみてください。削除したファイルがごみ箱に移動されるようになっていることを確認できるでしょう。
また、ごみ箱は各ドライブに存在していますが、特殊フォルダーのためデフォルトでは非表示となっていますが、エクスプローラーのフォルダーオプション設定で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外せば、リムーバブルドライブ上にごみ箱が作成されていることを確認できます。
あとがき
USBメモリやSDカードといったリムーバブルドライブをよく利用するなら、リムーバブルドライブでもごみ箱を使えるようにしておくことで、大事なファイルを誤って消去してしまうといったトラブルを避けることができるでしょう。