Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

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Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

Windowsでは、自分のパソコン内のフォルダーをネットワーク上の他のマシンと共有できる「共有フォルダー」という機能があります。

この機能を利用すれば、ネットワーク上の他のコンピューターとカンタンにファイルの受け渡しができるようになります。

そこでここでは、自宅などのワークグループ環境のWindows 10で、共有フォルダーを作成する方法を紹介します。

Windows 10で「詳細な共有」から共有フォルダーを作成する方法
ここでは、Windows 10で「詳細な共有」画面から共有フォルダーを作成する方法を紹介します。
Windows 10でパスワードなしでアクセスできる共有フォルダーを作成する方法
ここでは、Windows 10でパスワードなしでアクセスできる共有フォルダーを作成する方法を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit1909

事前設定

ネットワークプロファイルの確認

まず、現在自分のコンピューターに適用されているネットワークプロファイルを確認します。

適用されているネットワークプロファイルを確認するには、タスクトレイに表示されているネットワークアイコンを右クリックして「ネットワークとインターネットの設定を開く」を選択します。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

すると「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」にある「状態」画面が開くので、ネットワークの状態に表示されているネットワークプロファイルを確認します。

下の画面では「プライベート ネットワーク」が適用されていることが分かります。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

通常、自宅や会社など、信頼できるネットワークに接続している場合は「プライベートネットワーク」が適用され、不特定の人が接続するような、信頼できないネットワークに接続している場合は「パブリックネットワーク」が適用されています。

Memo

信頼できないネットワークに接続している場合は、共有フォルダーの利用はおススメしません。

ネットワークプロファイルの変更

もし、信頼できるネットワークに接続しているにもかかわらず、ネットワークプロファイルが「パブリックネットワーク」になっている場合は、先ほどの「状態」画面で「接続プロパティの変更」をクリックして、ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更しておきます。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

共有オプションの設定

次に、先ほどの「状態」画面から「共有オプション」をクリックして、共有の設定を行います。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

「共有の詳細設定」画面が開くので、先ほど確認したネットワークプロファイルに応じた箇所を設定します。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

ここでは、ネットワークプロファイルとして「プライベート」が選択されていることを前提に設定します。

ネットワーク探索

ネットワーク探索を有効にすると、ネットワーク上の他のコンピューターから自分のコンピューターを参照できるようなり、自分も他のコンピューターを参照できるようになります。

プライベートネットワークでは、デフォルトで有効になっています。

特に変更の必要はないでしょう。

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ファイルとプリンターの共有

ファイルとプリンターの共有を有効にすると、このコンピューターに作成した共有フォルダーに、他のコンピューターからアクセスできるようになります。

共有フォルダーを作成するには、ここを有効にします。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

その他の設定項目

「すべてのネットワーク」にある設定項目は、ネットワークプロファイルに共通する設定項目になります。

ここは、特別な事情がない限り、デフォルト設定のままで問題ないでしょう。

  • パブリックフォルダーの共有:無効
  • メディアストリーミング:無効
  • ファイル共有の接続:128bit暗号化(推奨)
  • パスワード保護共有:有効

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

以上で、共有フォルダーを利用するための準備が整いました。

共有フォルダーを作成する

それでは、ここからは実際に共有フォルダーを作成していきます。

ここでは、例としてDドライブ直下に「Share_folder」というフォルダーを作成して、このフォルダーを共有フォルダーに設定します。

まずは、共有したいフォルダーを右クリックし、メニューから「アクセスを許可する」>「特定のユーザー」を順に選択します。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

共有ウィザード画面が開くので、共有フォルダーに接続するときに利用するユーザーを選択して、横にある「追加」をクリックします。

ここでは、例として「User01」を選択していますが、ユーザーを新たに作成したり、このコンピューターでパスワードを設定しているすべてのユーザーで接続できるように「Everyone」を選択することもできます。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

ユーザーを選択して「追加」をクリックすると、下のリストに追加されるので、アクセス許可のレベルを設定し、右下の「共有」をクリックします。

デフォルトのアクセス許可レベルは「読み取り」になっていますが、書き込みも許可したい場合は「読み取り/書き込み」を選択します。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

最後に作成した共有フォルダーが表示されていることを確認して、右下の「終了」をクリックすれば共有フォルダーの作成は完了です。

なお、作成した共有フォルダーに表示されているネットワークパス(\\PC-888\Share_folder)は、他のコンピューターから共有フォルダーにアクセスするときに必要になるので覚えておきましょう。

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他のコンピューターから共有フォルダーにアクセスする

共有フォルダーを作成したら、他のコンピューターから共有フォルダーにアクセスできるか確認しておきましょう。

ここでは、他のコンピューターでエクスプローラーを起動して、アドレスバーに共有フォルダーへのネットワークパスを入力してアクセスしています。

Memo

共有フォルダーへのネットワークパスは、通常「\\<コンピューター名>\<共有名>」となりますが、まれにコンピューター名では接続できない場合があります。その場合は、コンピューター名の部分をIPアドレスに置き換えるとアクセスできる場合があります。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

なお、初めてアクセスするときには資格情報の入力を求められるので、共有フォルダーの作成時に指定したユーザーの情報を入力します。

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共有を停止する

作成した共有フォルダーを停止するには、共有フォルダーを右クリックして、メニューから「アクセスを許可する」>「アクセスを削除する」を順にクリックします。

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「ネットワークアクセス」画面が開くので「共有の停止」をクリックします。

Windows 10で共有フォルダーを作成する方法(ワークグループ環境)

以上で、対象フォルダーの共有が停止できます。

あとがき

自宅などで複数台のパソコンを利用していて、パソコン間でファイルの受け渡しがあるなら共有フォルダーが便利ですよ。

まだ利用していないなら、是非使ってみてください。