WordPressで記事を分類する際に利用する「カテゴリー」は、一つの記事を複数のカテゴリーに所属させたり、カテゴリーに親子関係がある場合でも親カテゴリーに記事を所属させることができたりと、自由な設定が可能です。
自分専用のWordPress環境なら自分ルールを決めておけば、自由度の高さはあまり問題になりませんが、複数の人が記事を投稿するような環境だと、ある程度ルールを決めて、できることを制限しておかないと統一感がなくなってしまいます。
そこで便利なのがWordPressプラグイン「Adjust Admin Categories」です。ここでは「Adjust Admin Categories」を使って、カテゴリー選択をよりきめ細かく設定する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果をもとにしています。各ソフトウェアのバージョンにより、動作結果や表示が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア(プラグイン) | バージョン |
---|---|
Adjust Admin Categories | 2.2.0 |
WordPress | 4.9.6 |
「Adjust Admin Categories」とは
「Adjust Admin Categories」は、投稿作成時のカテゴリー選択箇所(下図参照)をカスタマイズできるプラグインです。
おもに以下のようなことができます。
- カテゴリーの選択済みチェックボックスが移動しないようにする
- 複数のカテゴリーを選択できないようにする(ラジオボタンにする)
- 親カテゴリーを選択できないようにする
- カテゴリーを必須項目にする
2018年6月現在、コンスタントに更新されており、最新バージョンのWordPressでも問題なく動作しており、投稿時のカテゴリー選択方法を調整したい場合に役立つプラグインです。
インストール
プラグインのインストール方法は、一般的なプラグインと同じなのでここでは割愛させていただきます。
設定
チェックボックスが移動しないようにする
カテゴリーにチェックを入れいていない状態では、下の画像のようにカテゴリーは五十音順に並んでいます。
ですが、カテゴリーにチェックを入れて投稿を保存すると、下の画像のようにチェックを入れたカテゴリーが親切にも先頭に移動します。
便利と思うか余計なお世話と思うかは人それぞれですが、選択したカテゴリーが移動しないように設定するには、「設定」>「Adjust Categories」を開いて「チェックボックスが移動するのを停止する」を有効化し「変更を保存」ボタンをクリックします。
これで、下の画像のように選択したカテゴリーが勝手に移動しないようになります。
複数のカテゴリーを選択できないようにする
WordPressのデフォルト設定では、カテゴリーは「チェックボックス」で選択するようになっています。つまり、カテゴリーをいくつでも選択することができます。
このチェックボックスを「ラジオボタン」に変更して、カテゴリーを複数選択できないように設定するには、「設定」>「Adjust Categories」を開いて「チェックボックスが移動するのを停止する」を有効化し「変更を保存」ボタンをクリックします。
これで、記事作成時のカテゴリー選択部分がラジオボタンになり、複数選択できなくなります。
親カテゴリーを選択できないようにする
WordPressのカテゴリーは、親子関係をもたせることができます。下の画像の場合、カテゴリーBとカテゴリーB-1や、カテゴリーDとカテゴリーD-1・カテゴリーD-2は親子関係になります。
このままの状態だと、親カテゴリーのみに所属する記事を作成できたり、子カテゴリーのみに所属する記事を作成できてしまいます。
親カテゴリーは選択できないように設定して、記事の所属するカテゴリー階層を統一するには「設定」>「Adjust Categories」を開いて「親が選択できないようにする」を有効化し「変更を保存」ボタンをクリックします。
これで、以下の画像のようにすべての親カテゴリーは、選択できないようになります。この機能を有効化する場合は、すべてのカテゴリーに子カテゴリーを作成しておくことになりそうです。
カテゴリーを必須項目にする
WordPressでは、インストール時に「未登録」というカテゴリーがあり、記事作成時にどのカテゴリーも選択せずに保存すると、自動的に未登録カテゴリーに所属されてしまいます。
うっかり、カテゴリー選択を忘れないようにするには「設定」>「Adjust Categories」を開いて「必須項目にする」を有効化し「変更を保存」ボタンをクリックします。
すると、記事作成時にカテゴリー選択せずに保存しようとすると、以下のようなポプアップが表示されて、カテゴリー選択を忘れないようにできます。
あとがき
このプラグインは、カスタム投稿タイプにも対応しており、投稿タイプごとに設定することができます。
複数の人が記事を投稿するようなWordPress環境では、投稿方法を統一化する意味でも便利なプラグインではないでしょうか。