Android端末の画面をスクリーンショットや動画で記録してパソコンで編集する場合、Android向けのアプリを使った方法では、記録したデータをいちいちパソコンに移して作業する必要があり、結構面倒です。
そこでここでは、Windows 10パソコンを例に、パソコンとAndroid端末をUSBケーブルで接続して、パソコンからAndroid端末の画面を操作できるツール「Vysor(無料版)」を紹介します。

目次
動作環境
この投稿は、以下の環境での動作を元にしております。機種やAndroidのバージョン、アプリのバージョンによっては、動作が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Nexus5X(Android) | 8.1.0 |
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
Vysorのインストール
パソコン側の作業
Vysorの利用を開始するには、まずパソコン側にツールをインストールします。
以下の公式サイトから、プラットフォームに応じたインストーラーをダウンロードして、インストールします。
ここでは例として、Windows向けのインストーラーをダウンロードして、Windows 10パソコンにインストールします。
インストーラーを実行するとインストールは自動的に行われ、インストールが完了すると、デスクトップにVysorのアイコンが生成されます。
UniversalAdbDriverのインストール
デスクトップのVysorアイコンをダブルクリックして起動し「Windows users need ADB Drivers.」をクリックします。
ダウンロードサイトが表示されるので「Download」からADB Driverをダウンロードして、インストールします。
なお、ドライバーソフトウェアのインストールは、ウィルス対策ソフトウェアでブロックされる可能性があるため、ご注意ください。
Andoroid端末側の作業
Andoroid端末側では「開発者向けオプション」を有効化し「USBデバッグ」を有効化します。
開発者向けオプションの有効化
「設定」>「システム」>「端末情報」画面で「ビルド番号」を「これでデベロッパーになりました」と表示されるまで連続タップします。表示されたら「開発者向けオプション」が有効になります。


なお、「設定」>「システム」にすでに「開発者向けオプション」がある場合は、そのまま次へ進みます。
USBデバッグの有効化
「設定」>「システム」>「開発者向けオプション」画面で「USBデバッグ」を有効化します。
以上で準備完了です。
Vysorの使い方
USBケーブルでWindowsマシンとスマホを接続し、Vysorを起動します。すると自動的にスマートフォンを認識して、以下の画面のようにデバイスが選択できるようになっているはずです。
右側の「View」をクリックすることで、そのマシンの画面転送が開始され以下のようにスマホ画面が表示されます。(初回接続時は、Andoroid端末内にアプリが自動的にインストールされます)
Vysor無料版では、Android端末に対して次のような操作ができます。
- マウスでのスマホ操作
- スマホの音量調整
- 画面の回転(私の環境ではできませんでした・・)
- 操作画面を静止画として保存
- スマホのスリープとスリープ解除
- パソコンからの日本語入力(スマホのキーボード設定を「Vysor」にする必要あり)
マウスでスマホを操作する場合の対応は以下になります。
スマホでの操作 | パソコンでの操作 |
---|---|
タップ | 左クリック |
戻る | 右クリック |
スクロール | ホイール |
スワイプ | ドラッグ |
あとがき
Vysorは無料版でも基本的なAndroid端末の操作はできるので、スマホ画面を静止画や動画を撮ってパソコンで編集したい場合には、便利に使えます。
お試しあれ。