Windows 10では、バージョン1809(October 2018 Update)から、 スクリーンショット撮影アプリとして「切り取り&スケッチ」が標準搭載されています。
それ以前のバージョンのWindows 10では、スクリーンショットを撮影する機能としてショートカットキーや「Snipping Tool」があり、統一されていない感がありましたが、これらをうまくまとめたのが「切り取り&スケッチ」アプリといったところです。
そこでここでは、Windows 10で「切り取り&スケッチ」アプリを使ってスクリーンショットを撮影する方法を紹介します。
凝った使い方をするのでなければ「切り取り&スケッチ」で十分対応できると思います。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1909 |
切り取り&スケッチ | 10.1907.2471.0 |
「切り取り&スケッチ」の特長
「切り取り&スケッチ」の主な特長は、次のとおりです。
- ストアアプリとして提供
- ホットキーやアクションセンターなどから実行可能
- デスクトップ全体、ウィンドウ、四角形領域、自由領域の撮影が可能
- 撮影したスクリーンショットへの注釈やトリミングが可能
- 遅延キャプチャ機能
ここからは、基本的な「切り取り&スケッチ」の使い方を紹介します。
スクリーンショットを撮影する
スクリーンショットを撮影するときは、キーボードから「Win+Shift+Sキー」を押すか、画面右下にあるアクションセンターから「画面領域切り取り」をクリックします。
アクションセンターに「画面領域切り取り」が表示されていない場合は「展開」をクリックすれば表示されます。
すると、画面が暗転してキャプチャモードに切り替わります。
デフォルトでは、マウスドラッグで囲んだ四角形の領域をキャプチャするモードになっていますが、画面上部にあるボタンでキャプチャ方法を切り替えることができます。
選択可能なキャプチャ方法は、次のとおりです。
- 四角形の領域切り取り
- フリーフォームの領域切り取り
- ウィンドウ領域の切り取り
- デスクトップ全体の切り取り
なお、右端の「×」ボタンをクリックすると、キャプチャを中止できます。
キャプチャ領域を選択すると、自動的に選択した領域が画像データとしてクリップボードに保存されます。
キャプチャした画像をファイルとして保存するときや、編集したいときは、右下に表示される「切り取り領域がクリップボードに保存されました」という通知をクリックします。
遅延キャプチャを使いたいときは
遅延キャプチャ機能を使いたいときは、スタートメニューのプログラム一覧から「切り取り&スケッチ」アプリを起動して、画面左上の「新規」ボタン右側の下矢印をクリックし「3秒後に切り取り」や「10秒後に切り取り」を選択します。
キャプチャした画像を編集する
キャプチャした画像を編集するときは、キャプチャー実行後に表示される通知をクリックします。
すると「切り取り&スケッチ」アプリが起動するので、画面上部にある各種ボタンを使って編集を行います。
編集機能の各ボタンでは、次のようなことができます。
- タッチによる手書きのオン/オフ
- ボールペン(色や太さの変更可)
- 鉛筆(色や太さの変更可)
- 蛍光ペン(色や太さの変更可)
- 消しゴム
- 定規&分度器
- トリミング

「切り取り&スケッチ」で編集した画面
キャプチャした画像をファイルとして保存する
キャプチャした画像や編集した画像をファイルとして保存するには、編集時と同じように「切り取り&スケッチ」アプリを起動します。
「切り取り&スケッチ」アプリを起動したら、画面右上にある「名前を付けて保存」ボタンをクリックします。
すると「名前を付けて保存」ダイアログが表示されるので、保存場所・ファイル名・ファイルの種類をそれぞれ指定して「保存」をクリックします。
なお、ファイルの種類としては「PNG」以外に「JPEG」「GIF」が指定可能です。
「切り取り&スケッチ」アプリの設定
「切り取り&スケッチ」アプリの設定画面では、「PrtScn」キーで画面切り取りを開けるようにしたり、切り取り領域に枠を付けたりといった設定ができます。
あとがき
専用ツールと比べると機能的に物足りない点もありますが、基本的な機能は搭載されているので、たまにスクリーンショットを撮影するときには十分活用できそうです。