パッケージ管理ツール「dnf」で覚えておきたいコマンド

パッケージ管理ツール「dnf」で覚えておきたいコマンド

RHEL系Linuxのパッケージ管理ツール「dnf」では、パッケージのインストールやアンインストール以外にも、さまざまな管理用コマンドが用意されています。

そこでここではRHEL系のAlmaLinuxを例に、dnfで覚えておきたいコマンドを紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
AlmaLinux9.4

インストール・アンインストール

コマンド説明
dnf install パッケージ名(RPMのURL)パッケージのインストール
dnf remove パッケージ名パッケージのアンインストール
dnf autoremove依存関係でインストールされた不要なパッケージのアンインストール
dnf group install パッケージグループ名パッケージグループのインストール
dnf group remove パッケージグループ名パッケージグループのアンインストール

よく利用するオプションは、次のとおりです。

オプション説明
--enablerepo リポジトリID指定したリポジトリを有効にする
-yプロンプトに自動でYesと応答するときに使用
-x パッケージ名指定したパッケージを除外

更新(アップデート)

コマンド説明
dnf update パッケージ名インストール済パッケージの更新(パッケージを指定しない場合は、インストール済みのすべてのパッケージが対象)
dnf group update パッケージグループ名インストール済パッケージグループの更新 
dnf downgrade パッケージ名インストール済パッケージを直前のバージョンにダウングレード

検索

コマンド説明
dnf list installedインストール済パッケージの検索
dnf list updatesアップデート可能なインストール済パッケージの検索
dnf check-updateアップデート可能なインストール済パッケージの検索($?:更新あり100、更新なし0、エラー1)
dnf search キーワード指定したキーワードを含むパッケージの検索
dnf group listインストール済もしくはインストール可能なパッケージグループ一覧
dnf repolist有効なリポジトリ一覧

メンテンナス

コマンド説明
dnf clean all キャッシュ(ダウンロードしたパッケージやヘッダファイルなど)を削除
dnf historyパッケージのインストールやアンインストールの履歴を表示

あとがき

このようにまとめておけば、あとで調べる手間が省けます。