Linuxで対象マシンの開放ポートを調査する方法(nmap)

Linuxで対象マシンの開放ポートを調査する方法(nmap)

Linux(CentOS 7)環境で、nmapコマンドを使って対象マシンの開放ポートを調査する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
CentOS Linux7.4.1708

nmapコマンドの使い方

最小構成でインストールしたCentOS 7にはnmapコマンドはないので、yumでインストールする必要があります。

構文

nmap [オプション] {ターゲット}

主なオプション

オプション説明
-sTTCPスキャンを実施します。
-sUUDPスキャンを実施します。
-sPpingに応答するホストの一覧を表示します。
-sAACKフラグだけのパケットを送ります。
-AOSとバージョンの検知を試みます。
-OOSを推定します。
-F限定したポートのみを調べます。

主なポートの状態

ポートの状態説明
openポートが開いている状態です。
closedポートが閉じている状態です。
filteredパケットフィルタなどによりポートが開いているかどうか
を判別できない状態です。

使用例

対象マシンで開放されているポートを検索するには

# nmap 192.168.0.1

指定したネットワークで使用されているIPアドレスを調べるには

# nmap -sP 192.168.0.*

対象マシンのOSや、Webサーバーソフトウェアとバージョンを確認するには(確認できない場合もあります。)

# nmap -A 192.168.0.1

ファイアーウォールで保護されているか確認するには(「filtered」と出力されたら保護されています。)

# nmap -sA 192.168.0.1

利用率の高いポートのみをスキャンするには

# nmap -F 192.168.0.1

あとがき

コマンドのオプションやターゲットの指定方法を工夫することで、様々な調査ができますが、第三者のサーバーに対しての不用意なポートスキャンは、不正アクセスと受け取られかねませんので、スキャン対象は自分が管理しているマシンに限定しましょう。