Windows 10の設定の中にはレジストリを編集したり、ローカルグループポリシーでしか設定できない項目があります。
ローカルグループポリシーエディターならGUIツールで操作もしやすいですが、ローカルグループポリシーエディターは、Homeエディションには搭載されていません。
そのため、Windows 10 Homeで設定するときは、レジストリによる操作方法がよく紹介されていますが、実はHomeエディションでもローカルグループポリシーエディターをインストールして利用することができます。
そこでここでは、Windows 10 Homeで「ローカルグループポリシーエディター」をインストールする方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1903 |
インストール
「ローカルグループポリシーエディター」をインストールする方法は、次のとおりです。
メモ帳などのテキストエディターで下記の内容を入力し、デスクトップなどの任意の場所にバッチファイル(拡張子bat)として保存します。
@echo off
pushd "%~dp0"
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientExtensions-Package~3*.mum >List.txt
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientTools-Package~3*.mum >>List.txt
for /f %%i in ('findstr /i . List.txt 2>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
pause
作成したバッチファイルを右クリックして、管理者権限で実行することで「ローカルグループポリシーエディター」をインストールできます。
動作確認
インストールが完了したら、「ローカルグループポリシーエディター」を起動してみてください。
起動方法は、スタートメニュー右の検索ボックスに「gpedit.msc」と入力し、エンターキーを押します。
以下のように「ローカルグループポリシーエディタ-」が起動すればOKです。
あとがき
レジストリエディターによる操作では、誤った操作によりシステムが起動できなくなるどの危険性があります。
その点「ローカルグループポリシーエディター」なら、誤った操作をしてしまう可能性はレジストリエディターに比べ低く、安心して利用できると思います。
注意点としては、Homeエディションで「ローカルグループポリシーエディター」利用した場合、Proエディションと同じ項目がすべて利用できるわけではないようで、一部の項目はHomeエディションでは表示されない場合があるようです。