WindowsとAndroid間でファイルを送受信したい場合、専用の連携アプリを使った方法やWebサービスを使った方法、USBケーブルで直結する方法など、これまでも選択肢がいくつかありましたが、新たにAndroidに搭載されている近距離共有機能「ニアバイシェア」を使ってファイル転送できるようになりました。
そこでここでは、Windows版としてリリースされたニアバイシェアアプリを使って、WindowsとAndroid間でファイルを送受信する方法を紹介します。
ニアバイシェアアプリを使ってファイルを送受信する際は、WindowsとAndroid双方のデバイスでBluetoothとWi-Fi(イーサネット)を有効にして、Androidデバイスではニアバイシェア機能を有効にする必要があります。そのほかのデバイス要件は、以下の公式ページをご確認ください。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
Windows版ニアバイシェアアプリ | 1.0.993.0 |
ニアバイシェアアプリのインストール
ニアバイシェアアプリは、以下のAndroidの公式ページからインストーラーをダウンロードしてWindowsパソコンにインストールします。
Windows 用の新しいニアバイシェア アプリ | Android
ニアバイシェアアプリをWindowsパソコンにインストールしたら、初期設定としてパソコンの名前や共有を許可するユーザーを指定して「完了」をクリックします。
共有を許可するユーザーでは、すべてのユーザーと共有するか、指定した相手とのみ共有するか、誰とも共有しないかを選択でき、指定した相手とのみ共有する場合「連絡先に限定」を選択すれば、ログインしたGoogleアカウントに登録している連絡先のユーザーとのみ共有でき、「自分のデバイス」を選択すれば、同じGoogleアカウントでログインしているAndroidデバイスとのみ共有できます。
設定画面のログインボタンをクリックしても反応がない場合は、Windowsの「設定」で既定のブラウザアプリとして「Google Chrome」を指定することで正常に動作します。
なお、設定内容は後から設定画面で変更できます。
WindowsからAndroidに送信
WindowsパソコンからAndroidデバイスにファイルを送信するときは、ニアバイシェアアプリを起動し、送信したいファイルまたはフォルダーを以下の画像の赤枠内にドロップします。
転送可能な付近のデバイスが一覧表示されるので、送信先のAndroidデバイスをクリックすればファイルが送信されます。(ファイルの転送はエンドツーエンド暗号化(E2EE)で保護されています。)
送信したファイルはAndroidデバイスのDownloadフォルダーに保存され、ファイルを受信すると以下のような通知も表示されます。
AndroidからWindowsに送信
AndroidデバイスからWindowsパソコンにファイルを送信するときは、Androidデバイスで送信したいファイルの共有メニューから「ニアバイシェア」をタップします。
転送可能なデバイスが一覧表示されるので、送信先のWindowsパソコンをタップすればファイルが送信されます。
送信したファイルはWindowsパソコンのサインインしているユーザーのダウンロードフォルダーに保存され、以下のような通知も表示されます。
なお、ニアバイシェアアプリはユーザーがWindowsにサインインすると自動的に起動してタスクトレイに常駐するので、ファイルを受信するときにアプリ画面を開いておく必要はありません。
あとがき
これまでもさまざまな方法でWindowsとAndroid間でファイルを送受信することができましたが、新たな選択肢として、ニアバイシェアアプリを検討してみても良いかもしれません。