人間同士が対話するような感覚で自然な対話ができるチャットボットとして話題になっている「ChatGPT(チャットジーピーティー)」、キーワードとして最近よく聞くけど、どのようなサービスでどうやって使うのかいまいちよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこでここでは、ChatGPTの概要と基本的な使い方をわかりやすく解説します。

目次
ChatGPTとは
ChatGPT(チャットジーピーティー)は、米国のOpenAIが開発したAIによる自然言語処理モデルgpt-3.5-turboをもとにしたチャットボットサービスで、だれでもユーザー登録することで無料で利用できます。
ChatGPTでは有料プラン「ChatGPT Plus(月額$20)」も提供されており、有料プランでは、利用者が多い時間帯でもスムーズにアクセスでき、新機能や機能改善を先行利用できるなどのメリットがあります。また、最新モデルgpt-4も有料プランでのみ利用できます。
チャットボットサービスは、人間がチャットで質問するとコンピューターが自動で回答してくれるサービスで、以前から同様のサービスは存在していましたが、自然な対話というわけにはいきませんでした。ところが、ChatGPTでは、まるで人間同士が会話するような感覚で自然な対話ができます。
また、ChatGPTの活用で情報収集や文章作成、相談、文章校正、翻訳、プログラミングなど、さまざまな作業を大幅に効率化できることから、私たちの仕事や生活に大きな影響を及ぼす革新的な技術として注目されています。
ChatGPTを使い方
ユーザー登録が必要
ChatGPTを使うには、Webページでユーザー登録を行う必要があるので、まずはパソコンやスマホのWebブラウザから、ChatGPTのWebサイトにアクセスして「Try ChatGPT」をクリックします。
「Welcome to ChatGPT」ページが表示されるので「Sign up」をクリックします。
「Create your account」ページでは、メールアドレスを入力してアカウントを作成することができますが、MicrosoftアカウントやGoogleアカウントをお持ちなら、それらをChatGPTのアカウントとして利用するのが簡単です。(私は、Googleアカウントを利用しました。)
「Tell us about you」ページが表示されるので、自分の姓名と生年月日を入力して「Continue」をクリックします。
「Verify your phone number」ページが表示されるので、SMSでユーザー認証を行うための電話番号を入力してから「Send code」をクリックします。
入力した電話番号にSMSが届くので、メッセージに記載されている認証コードを入力します。
認証が済めば、ChatGPTのページが表示されるので「Next」をクリックしていき、最後に「Done」をクリックすれば、チャットの入力ができるようになります。
なお、ChatGPTのページはすべて英語表示ですが、日本語でも利用できます。
質問や指示を出してみる
質問や指示は、画面右下の「Send a message...」欄に入力して、右端の紙飛行機アイコンをクリックします。試しに「chatgptってなんですか」と質問してみました。
ChatGPTが学習に利用するデータには、インターネット上の情報だけでなく、デフォルトではユーザーが入力した質問なども含まれ、不用意に個人情報や企業の機密情報などを入力すると、それらの情報が利用されてしまう可能性があります。
もし、入力データを学習に利用されたくないときは、ページ左下のアカウント名をクリックして「Setting」メニューから「Data Controls」を開き「Chat History & Training」をオフにしましょう。
すると、回答欄にChatGPTからの回答が表示されます。
回答内容は驚くほど自然な文章で、一問一答で終わるのではなく、得られた回答に対してさらに質問するといった会話もできます。
なお、ChatGPTの学習データは2021年9月までのもののため、リアルタイムな情報は回答されず、質問内容によっては、まったくでたらめな回答をしてくることもある点には留意が必要です。
以上が、ChatGPTの基本的な使い方です。
質問や指示の出し方に工夫が必要
ChatGPTでは、質問や指示の出し方によって、回答の精度/品質は大きく異なり、1回の質問や指示で求めている回答が返ってくるとも限りません。
そのため、求めている回答を得るには、次のような点を意識して質問や指示を出すとよいでしょう。
- 漠然とした質問ではなく具体的な質問や指示を出す。
- 要約してほしいときは、質問と対象となる文章を「"(ダブルクォーテーション)」などの区切り文字で分ける。
- 「箇条書きで3つ教えてください」「100文字以内で教えてください」など、回答の条件を指定して質問や指示を出す。
- 「子どもでもわかるように教えてください」「ビジネスでも使えるように答えてください」など、回答の表現を指定して質問や指示を出す。
あとがき
ChatGPTを組み込んだ新たな対話型のサービスやアプリも続々とリリースされており、今後さまざまな場面でその恩恵や影響を受けることになりそうです。