WebサーバーやSMTPサーバーなどのネットワークサービスのトラブルシューティングを行う際に役立つツールの一つにコマンドラインツールの「Telnet」があります。
Telnetコマンドでは、WebサーバーやSMTPサーバーなどをコマンドで操作でき、サーバーとの通信でどのようなやりとりが行われているかを詳細に確認できるため、トラブルシューティングに役立つ場面があります。
このTelnetコマンドは、Windows環境でも利用できますが、Windows Vista以降は標準では有効化されておらず、利用するためには「Telnetクライアント」機能を有効化する必要があります。
そこでここでは、Windows 10や11でTelnetクライアントを有効化する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro x64 | 21H2 |
Windows 11 Pro | 21H2 |
Windows 10でTelnetクライアントを有効化
Windows 10でTelnetクライアントを有効化する手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」アプリから「アプリ」を選択します。
「アプリ」画面が表示されるので「アプリと機能」から「オプション機能」をクリックします。
「オプション機能」画面が表示されるので、最下部の「関連設定」にある「Windowsのその他の機能」をクリックします。
「Windowsの機能」画面が表示されるので「Telnetクライアント」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
変更の適用処理が行われるので、そのまま待ちます。
「必要な変更が完了しました。」と表示されたら「閉じる」をクリックします。
以上でTelnetクライアントが有効になりました。
Windows 11でTelnetクライアントを有効化
Windows 11でTelnetクライアントを有効化する手順は、次のとおりです。
Windowsの「設定」アプリから「アプリ」>「オプション機能」を選択します。
「オプション機能」の画面が表示されるので、最下部の「関連設定」にある「Windowsのその他の機能」をクリックします。
「Windowsの機能」画面が表示されるので「Telnetクライアント」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
変更の適用処理が行われるので、そのまま待ちます。
「必要な変更が完了しました。」と表示されたら「閉じる」をクリックします。
以上でTelnetクライアントが有効になりました。
動作確認
コマンドプロンプトやWindowsターミナルを開き「telnet /?」とコマンドを入力してEnterキーを押せば、Telnetコマンドのヘルプが表示されるはずです。
あとがき
Telnetコマンドの具体的な使い方は、以下のWebページが参考になるでしょう。
WindowsのTelnetクライアントの使い方:Tech TIPS(1/2 ページ) - @IT
なお、Telnetでの通信は平文で行われ、通信データが暗号化されている(HTTPSな)Webサーバーなどへは接続できないため、暗号通信にも対応したTelnetライクなツールをお探しなら「OpenSSL s_client」コマンドが便利でしょう。