Windows 10や11に標準搭載されているセキュリティ対策機能のひとつである「Microsoft Defender ウイルス対策」は、サードパーティーのセキュリティ対策ソフトに引けを取らない検出率を誇っており、利用されている方も多いと思いますが、利用環境によっては誤検出や特定アプリの動作に影響を及ぼしてしまうことがあります。
そのような時は、特定のフォルダーやファイルなどをMicrosoft Defender ウイルス対策のスキャン対象から除外することで、誤検出やアプリの動作への影響を抑えることができます。
そこでここでは、Windows 10のMicrosoft Defenderウイルス対策で、特定のフォルダーやファイルをスキャン対象から除外する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H2 |
フォルダーやファイルをスキャン対象から除外する
Microsoft Defenderウイルス対策で、特定のフォルダーやファイルをスキャン対象から除外する手順は、次のとおりです。
まず、タスクトレイにある「Windowsセキュリティ」をアイコンクリックします。
「Windowsセキュリティ」画面が表示されるので、画面左側のメニューから「ウイルスと脅威の防止」を選択し「ウイルスと脅威の防止の設定」にある「設定の管理」をクリックします。
「ウイルスと脅威の防止の設定」画面が表示されるので「除外の追加または削除」をクリックします。
「除外」画面が表示されるので「+除外の追加」をクリックし、除外する項目を選択します。
除外できる項目は、次のとおりです。
- ファイル
- フォルダー
- ファイルの種類
- プロセス
たとえば「ファイルの種類」を選択すると、拡張子を入力する画面が表示されるので、スキャン対象から除外したい拡張子(ファイルの種類)を入力して「追加」をクリックします。
ここでは例として「vhdx」と入力します。(vhdxは仮想ハードディスクファイルの拡張子です)
すると「除外」画面に、除外した項目が表示されます。
以上で操作完了です。
スキャン対象に戻すときは
スキャンの対象から除外したファイルやフォルダー、ファイルの種類、プロセスを、再びスキャンの対象に戻したい場合は、除外した項目をクリックしてから「削除」をクリックします。
あとがき
スキャンの対象から除外することは、それらのファイルに対して脅威がチェックされなくなり、セキュリティリスクが高まるので、本当に設定する必要があるか十分に検討してから行うようにしましょう。