Windows 10には、セキュリティ対策機能のひとつとして「Microsoft Defender ウイルス対策」が標準搭載されており、デフォルトで常時稼働していますが、利用環境によっては「Microsoft Defender ウイルス対策」を無効化したいときがあります。
そこでここでは、Windows 10バージョン21H1に対応した「Microsoft Defender ウイルス対策」を無効化する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョン、利用環境によっては、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
マルウェア対策クライアント | 4.18.2108.7 |
一時的に無効化する
「Microsoft Defender ウイルス対策」を一時的に無効化する手順は、次のとおりです。
まず、タスクトレイにある「Windowsセキュリティ」のアイコンをクリックします。(Windowsの「設定」から「更新とセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」をクリックしてもOKです。)
「Windowsセキュリティ」画面が開くので「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
「ウイルスと脅威の防止」画面が開くので「ウイルスと脅威の防止の設定」にある「設定の管理」をクリックします。
「ウイルスと脅威の防止の設定」画面が開くので「リアルタイム保護」のスイッチをクリックしてオフに設定します。
以上で「Microsoft Defender ウイルス対策」を一時的に無効化できます。
なお、Windows 10を再起動したり一定時間が経過すると、設定は自動的にオンに戻ります。
恒久的に無効化する
「Microsoft Defender ウイルス対策」を恒久的に無効化する手順は、次のとおりです。
一時的に無効化するときと同じように「ウイルスと脅威の防止の設定」画面を開き「改ざん防止」のスイッチをクリックしてオフに設定します。
つぎに、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender" /v DisableAntiSpyware /t REG_DWORD /d 1 /f
コマンドを実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていることを確認したら、設定を適用するためにWindows 10を再起動します。
以上で「Microsoft Defender ウイルス対策」を恒久的に無効化できます。
設定を戻したいときは
「Microsoft Defender ウイルス対策」を有効化して元に戻したいときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行し、Windows 10を再起動します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender" /v DisableAntiSpyware /t REG_DWORD /d 0 /f
再起動したら「ウイルスと脅威の防止の設定」画面で「改ざん防止」を有効化することで、元の状態に戻ります。
あとがき
サードパーティーのセキュリティ対策ソフトをインストールしていないときに「Microsoft Defender ウイルス対策」が無効化しにくくなっているのは、Windows 10が意図せずぜい弱な状態になるのを防ぐ意味もあるようなので、無効化するときはそのことを認識した上で操作を行いましょう。