Webブラウザで圧倒的なシェアを誇る「Google Chrome(以下、Chromeブラウザ)」ですが、メモリ使用量が大きいのが一つのネックです。
特に、スペックに余裕がないパソコンでたくさんのタブを開くと、あっという間にメモリが足りなくなってしまいます。
そこでここでは、Chromeブラウザの拡張機能「OneTab」の使って、開いているタブをリスト化してメモリ使用量を削減する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 21H1 |
Google Chrome | 91.0.4472.77 |
OneTabとは
「OneTab」は、開いているタブをリスト形式にまとめることで、Chromeブラウザのメモリ使用量を削減することができるChromeブラウザ向けの拡張機能です。
OneTabを利用することで、タブをグループごとにまとめるといった整理ができ、タブをまとめることで、メモリの使用量も削減することができます。
ちなみに、OneTabはFirefox向けにも提供されています。
OneTabの基本的な使い方
拡張機能は、Chromeウェブストアから簡単にインストールできるので、インストール方法は、ここでは割愛させていただきます。
開いているタブをまとめる
OneTabをインストールすると、オムニバー横にOneTabのアイコンが表示されているので、タブを開いている状態でOneTabのアイコンをクリックします。
すると、開いているタブが一つのタブグループとして、OneTab用の画面にまとめられます。
なお、Webページ上で右クリックすると表示されるメニューからは、特定のタブだけOneTabにまとめたり、開いているタブの右側(または左側)のタブだけまとめたりといったこともできます。
まとめられたタブを開くときは、OneTab画面で開きたい項目をクリックすることで、タブとして復元されます。
(タブを復元すると、そのタブはグループから消えてしまいますが、Ctrlキーを押しながらクリックすれば、グループに残しながら復元することもできます。)
特定のタブをリストから削除したいときは、そのタブにマウスポインターを合わせると表示される「×」をクリックすることで削除できます。
タブごとにグループを分ける
OneTabでは、開いているタブをまとめるたびに新たなタブグループが作成されるので、タブの種類ごとにグループを分けるといったことができます。
作成されたグループは、メニューから「このタブグループに名前を付ける」をクリックすることで、名前をつけることができます。
また、グループにまとめられたタブは、ドラッグ&ドロップでグループ間を移動させることもできます。
グループをロックする
OneTabにまとめたタブグループは、その他メニューから「このタブグループをロックする」をクリックすることで、削除できないようロックすることができます。
ロックされたタブグループには、左側に鍵マーク表示されます。
よく利用するWebページをグループ化してロックしておけば、ブックマークの代わりとしても利用できます。
メモリ使用量の削減効果は
下の画像は、OneTabを使っていないときにタブを10個開いたときのChromeブラウザのメモリ使用量と、10個のタブをOneTabでまとめた時のメモリ使用量です。
環境にもよりますが、私の環境ではChromeブラウザのメモリ使用量が、1.2GBほどから700MBほどと、約40%削減できました。
あとがき
たくさんのタブを開いていて、パソコンの動作が遅くなるなど動作が不安定になることがあるなら、OneTabを利用することで、メモリ使用量を減らして快適な動作を維持することができますよ。
お試しあれ。