Windows 10では、パソコンを一定時間操作していないと自動的にディスプレイの電源が切れるよう設定されており、デフォルトではサインイン中は「10分」ロック中は「1分」でディスプレイの電源が切れるよう設定されていますが、この設定は変更することができます。
そこでここでは、Windows 10環境で、サインイン中とロック中のそれぞれでディスプレイの電源が切れるまでの時間を変更する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 20H2 |
サインイン中の設定を変更する
Windows 10にサインインしているときのディスプレイの電源が切れるまでの時間は、以下の手順で変更できます。
まず、スタートメニューなどからWindowsの「設定」アプリを起動して、一覧から「システム」を選択します。
「システム」設定画面が表示されたら、画面左側のメニューから「電源とスリープ」を選択します。
「電源とスリープ」画面で「次の時間が経過後、ディスプレイの電源を切る」のボックスをクリックし、表示された一覧から任意の時間をクリックします。
ノートパソコンなどの場合は「電源に接続時」と「バッテリー駆動時」それぞれで設定することができます。
なお、選択可能な時間は、1分~5時間まで用意されており、「なし」を選択した場合は、ディスプレイの電源が自動的に切れないよう設定することもできます。
以上で設定完了です。
ロック中の設定を変更する
Windows 10がロック中のときのディスプレイの電源が切れるまでの時間は、以下の手順で変更できます。
事前準備
ロック時にディスプレイの電源がオフになるまでの時間を変更するには、電源の詳細設定にある「コンソールロックディスプレイオフのタイムアウト」で設定する必要がありますが、この設定項目はデフォルトでは非表示になっており、事前に以下の手順を実施して、設定項目を表示させる必要があります。
手順は、次のとおりです。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\7516b95f-f776-4464-8c53-06167f40cc99\8EC4B3A5-6868-48c2-BE75-4F3044BE88A7" /v Attributes /t REG_DWORD /d 2 /f
コマンド実行後「この操作を正しく終了しました。」と表示されていればOKです。
以上で、事前設定は完了です。
設定をデフォルト値に戻すときは、同じく管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\7516b95f-f776-4464-8c53-06167f40cc99\8EC4B3A5-6868-48c2-BE75-4F3044BE88A7" /v Attributes /t REG_DWORD /d 1 /f
設定を変更する
上の事前準備が済んだら、以下の手順で設定を変更します。
スタートメニューなどから、Windowsの「設定」アプリを開き、一覧から「システム」を選択します。
「システム」画面が開いたら、画面左側のメニューから「電源とスリープ」を選択してから「関連設定」にある「電源の追加設定」をクリックします。
「電源オプション」画面が開くので、現在利用している電源プランの横に表示されている「プラン設定の変更」をクリックします。
「プラン設定の編集」画面が開くので「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
「電源オプション」の詳細設定画面が開くので「ディスプレイ」を展開し「コンソールロックディスプレイオフのタイムアウト」の値を設定して「OK」をクリックします。
以上で、ロック時にディスプレイの電源が切れるまでの時間を変更することができます。
あとがき
ディスプレイによっては、電源が切れると復帰までに時間が掛かることがあり、その点に不便を感じているなら、設定を変更してみるとよいでしょう。