個人利用が無償で、対応プラットフォームの多さやインターネット経由でのリモート操作もできるツールとして人気のある「AnyDesk」ですが、スマホやノートPCなどを使って外出先から自宅の無人のPCをリモート操作したいときは、事前の設定が必要となります。
そこで、ここではAnyDeskで外出先から自宅の無人PCをリモート操作するための設定を紹介します。
なお、AnyDeskのインストールなどの基本的な使い方については、以下の記事をご覧ください。
目次
デフォルトのリモート接続手順
AnyDeskでリモート接続するとき、通常はリモート接続される側のマシンには以下のような承認を求める画面が表示され、ここでリモート接続を承認しないと接続することはできません。
そのため、通常の設定のままでは、スマホやノートPCなどを使って外出先から自宅の無人のPCにリモート接続することはできません。
AnyDeskでは、そのような場合のリモート接続方法として「無人アクセス」設定が用意されており、あらかじめリモート接続される側のマシンで無人アクセスを許可する設定を行っておくことで、リモート接続時にパスワード認証などで接続できるようになります。
無人アクセス設定
無人アクセスの設定は、リモート接続される側のマシンで行います。
ここでは、例としてWindows向けのAnyDeskで無人アクセスを設定するときの手順を紹介します。
まず、AnyDeskを起動して右上のメニューボタンをクリックして、メニューから「設定」をクリックします。
設定画面が開いたら、左側のメニューから「セキュリティ」をクリックし「不在アクセス」欄にある「無人アクセスを許可する」にチェックを入れます。
すると「ワークスペースのパスワードを設定する」画面が開くので、十分に複雑なパスワードを入力して「適用」をクリックします。
以上で、基本的な設定は完了です。
なお、無人アクセスを受け付けるためには、AnyDeskを起動したままにしておく必要があります。
無人アクセスしてみる
実際に、Android端末を使って外出先から自宅の無人アクセスを許可したWindows 10マシンに接続してみると、以下のようにパスワードを入力する画面が表示され、パスワードを入力することでリモート接続ができます。
よりセキュアに
Windowsマシンに無人アクセスする場合は、認証アプリを利用した2段階認証を設定することもできるので、より安全にリモート接続したい場合は、設定しておくことをおススメします。
2段階認証を設定したWindowsマシンにリモート接続すると、パスワード認証の後に以下のような認証コードの入力画面が表示されるようになります。
あとがき
WindowsPCにリモート接続するなら「Chromeリモートデスクトップ」の方が手軽かもしれませんが、対応しているプラットフォームが限られるので、その場合は「AnyDesk」の対応プラットフォームの多さが生きてくるのではないでしょうか。
お試しあれ。