パソコンやスマートフォンでゲームを快適にプレイするときなど、安定したネットワーク接続が必要な場合は、Wi-Fi接続よりも有線接続のほうが安定して高速通信ができます。
パソコンなら有線LANポートが搭載されていることも多く、比較的簡単に有線接続できますが、実はAndroid5.0以上のスマートフォンやタブレットも、USBポートにLANケーブルを接続できるようにする変換アダプタがあれば、有線でネットワーク(インターネット)に接続することができます。
そこでここでは、Android端末を有線でネットワーク接続する方法を紹介します。
Android5.0以上の端末でも、機種によっては有線ではネットワークに接続できない場合があるので、自分の機種で利用できるかは事前に確認しておきましょう。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Google Nexus 5X(Android) | 8.1.0 |
変換アダプターの準備
まず、Android端末のUSBポートにLANケーブルを接続できるようにする変換アダプタを準備します。
変換アダプターを購入するときは、以下の点を確認しましょう。
- Androidに対応しているか
- USBコネクタ形状(MicroUSBやUSB Type-C)は自分の端末に合っているか
- 自分の端末のUSB規格(USB2.0、USB3.1、USB3.2)に合っているか
Android端末で利用できる変換アダプターの商品例としては、以下があります。
他の通信経路をオフにする
Android端末に変換アダプターを接続して、有線でネットワーク通信を行う場合は、その他の通信経路(モバイルデータ通信やWi-Fi接続)はオフに設定しておく必要があります。
モバイルデータ通信やWi-Fi接続を個別にオフに設定しても良いですが、手っ取り早く設定するには「機内モード」をオンにします。
機内モードをオンにするには、ホーム画面で上部の通知エリアを2本の指で下にスワイプしてクイック設定パネルを開いて「機内モード」をタップしてオンにします。
変換アダプターを接続する
つぎに、Android端末に変換アダプターを接続して、変換アダプターにLANケーブルを接続すると、たいていの場合、自動的にネットワークにつながります。
Android端末を有線でネットワーク接続した場合、IPアドレスなどを静的に設定することはできないので、DHCPによりネットワークアドレスを自動取得できる環境である必要があります。
ネットワークに接続されてインターネットにもアクセスできる状態であれば、通知エリアに<…>のようなアイコンが表示されます。
もし、ケーブル類を正しく接続しているのにネットワークに接続できないときは、以下の手順を実施することで接続できる場合があります。
Androidの「設定」から「システム」>「開発者向けオプション」を順にタップします。
「開発者向けオプション」画面で「USB設定の選択」をタップし「RNDIS(USBイーサネット)」を選択します。


なお「開発者向けオプション」は、Androidの標準設定では存在せず、所定の手順を実行して表示させる必要があります。
「開発者向けオプション」を表示させる方法は、以下の記事を参照ください。

あとがき
無線接続にくらべて、取り回しの面で不便な有線接続ですが、安定した通信速度が必要になる場面では有効な手段となるでしょう。