2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

Android4.0以上の端末の多くには、非接触通信規格「NFC」を利用してデータを送受信するための機能「Androidビーム」が搭載されています。

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Android 4.1以上では、NFCでお互いの端末を認識した後は、データ転送をBluetoothで行うようになっています。

そこでここでは、2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してファイルを転送する方法を紹介します。

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なお、AndroidビームはAndroid10で廃止され、それに代わる新たな近距離でのデータ転送機能として、Android6以降の「Google Play開発者サービス」がインストールされているほとんどの端末で「ニアバイシェア」が利用できます。

こだわりがなければ「Androidビーム」より「ニアバイシェア」の利用をおススメします。

近くのAndroid端末間でデータ転送するなら「ニアバイシェア」がおすすめ
ここでは、近くにあるAndroid端末間でのデータ転送(ファイル共有)方法として、ニアバイシェア機能を使った方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
送信端末:Google Nexus 5X(Android)8.1.0
受信端末:Google Nexus 9(Android)7.1.1

Androidビームでデータ転送する

Androidビームでデータ転送する手順は、次のとおりです。

まず、送信端末と受信端末のそれぞれで、Androidの「設定」を開き「接続済みの端末」から、NFCとAndroidビームを有効化しておきます。

なお、設定項目名は機種などにより異なる場合があります。

2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

次に、送信端末の任意のアプリで、送りたいデータを選択し「共有」をタップします。

ここでは、例として「Files by Google」アプリから画像ファイルを送信します。

画像ファイル以外にも連絡先やリンク、メモといったテキストデータなど、共有方法にAndroidビームが表示されるデータなら送信が可能です。

2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

共有方法が表示されたら「Androidビーム」をタップします。

2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

あとは、2台の背面などにあるNFCマークを向かい合わせて近づける(約10cm以内)と、端末がお互いを自動的に認識してデータが転送されます。

転送中はNFCサービスからの通知が表示されるので、転送完了まで端末を使づけたまま待ちます。

2台のAndroid端末間でAndroidビームを利用してデータ転送する方法

なお、送信データがファイルの場合は、受信端末の内部ストレージにある「beam」フォルダーに保存されます。

あとがき

お互いAndroid端末なら、一時的なデータ転送方法としては最も簡単な方法だと思いまが、転送速度はそれほど早くない(最大24Mbps)ので、大容量データの転送には向きません。

また、Androidビームで送信するデータによっては、受信端末で想定通りに利用できなことがあるので、その際は代わりにBluetoothを利用したデータ転送方法を試してみましょう。大抵の場合は、問題をクリアできると思います。