Windowsには、DVDやUSBメモリ等を接続すると、プログラムや動画などのファイルが自動的に起動する「自動再生」機能があります。
この自動再生は、便利な機能である反面、悪用されるとDVDやUSBメモリを接続しただけでマルウェアに感染してしまう危険性もあります。
そこでここでは、Windows 10で自動再生機能をオフにしたり、接続デバイスごとに自動再生するかを設定する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1903 |
Windowsの「設定」アプリで設定する
自動再生機能のオン/オフは、以下のいずれかの方法で設定することができます。
- Windowsの「設定」アプリ
- コントロールパネル
- レジストリ
- ローカルグループポリシー
Windowsの「設定」アプリで設定する手順は、次のとおりです。
まず、Windowsの「設定」アプリから「デバイス」をクリックします。
次に、画面左側メニューから「自動再生」をクリックし、右側の画面から「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」のスイッチをオン/オフすることで設定を切り替えることができます。
また、その下の「自動再生の既定の選択」では、接続するデバイスごとの既定の動作を設定することもできます。
なお、設定可能なデバイスはPC環境によって異なります。

「リムーバブルドライブ」の動作一覧

「メモリカード」の動作一覧
コントロールパネルで設定する
コントロールパネルから設定する際は「コントロール パネル/ハードウェアとサウンド/自動再生」もしくは「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\自動再生」から設定します。
レジストリで設定する
レジストリで設定する場合は、以下のレジストリキーに値を設定します。
- キー:HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoplayHandlers
- 値の名前:DisableAutoplay
- 種類:REG_DWORD
- 値のデータ:0 = 有効(オン) 1 = 無効(オフ)
グループポリシーで設定する
グループポリシーで設定する場合は、ローカルグループポリシーエディターで「コンピュータの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「自動再生のポリシー」>「自動再生機能をオフにする」を設定します。
自動再生機能をオフにする場合は「CD-ROMとリムーバブルメディアドライブ」か「すべてのドライブ」かを選択します。
なお、グループポリシーで設定を行った場合、Windowsの設定アプリやコントロールパネルのGUI画面上には設定内容が反映されないようです。
あとがき
単一のマシンに設定する場合は、設定アプリやコントロールパネルからの設定がカンタンですが、複数のマシンへ一括適用したい場合は、WindowsコマンドやPowerShellを使ってレジストリを設定するか、ドメイン環境ならグループポリシーでの適用が良いでしょう。