ChatGPTの登場でにわかに活気づいてきたAIチャットサービスですが、Microsoftもこれまで培ってきた検索エンジン「Bing」の技術とAIチャットを組み合わせた新たなサービスとして「新しいBing」の提供を開始しています。
そこでここでは、パソコンやスマホでのMicrosoftが提供している「BingのAIチャット（新しいBing）」の使い方を紹介します。
目次
BingのAIチャットとは？
BingのAIチャット（新しいBing）は、Microsoftが提供しているBingの検索技術とChatGPTでも利用されているGPT-4という大規模言語モデル（LLM）を組み合わせたサービスで、だれでも無料で利用できます。
無料で利用できるChatGPTでは、学習データが2021年9月までだったため最新情報を回答してくれないという点がネックでしたが、BingのAIチャットではこの点をいち早くクリアし、インターネット上の最新情報をもとに質問に答えてくれます。
また、以前まではBingのAIチャットを利用するにはMicrosoftアカウントでのログインが必要でしたが、現在ではログインしなくても利用できるようです。（ただし、ログインしていない状態だと会話のターン数がログインしているときに比べて少ないようです。）
Bing AIチャットの使い方
BingのAIチャットは、パソコンからならWebブラウザ「Microsoft Edge」のBアイコンから利用したり、Microsoft EdgeでBingのページを開いて利用でき、スマホからならスマホアプリ「Microsoft Edge」や「Microsoft Bing 検索」から利用できます。
最近では、ChromeブラウザやFirefoxといったEdgeブラウザ以外でも、Bing AIチャットを利用できるようにするブラウザ拡張機能も提供されてきています。
パソコンから利用するときは
BingのAIチャットをパソコンから利用するときは、Webブラウザ「Microsoft Edge」右上のＢアイコンからや、Bingのトップページから利用できます。
たとえば、Microsoft Edge右上のＢアイコンから利用する場合は、ブラウザ右上のBアイコンをクリックするとチャット画面がサイドバーとして表示され、チャット画面に質問を入力すれば回答が返ってきます。（Bingのトップページからなら、キー入力だけでなく音声で質問することもできます。）
また、BingのAIチャットは会話のスタイルを「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3種類から選択でき、選択するスタイルによって回答内容に違いが現れます。｢より創造的に｣を選択すると、質問内容に関連しそうな情報を補足して回答してくれ、｢より厳密に｣を選択すると、質問に対する回答だけをコンパクトに答えてくれます。｢よりバランスよく｣はその中間です。
BingのAIチャットでは、ウェブの最新情報をもとに回答してくれ、回答には情報のソースとなるリンクが含まれることがあり、リンクをクリックして情報のソースとなるウェブサイトにアクセスすることもできます。
ちなみに、Microsoft Edge右上のＢアイコンからは、チャット機能に加えて文章作成機能も利用でき、お題や文章のトーン、形式、長さを指定して、利用シーンにあった文章を作成することもできます。
スマホから利用するときは
AndroidやiPhoneといったスマートフォンからBingのAIチャットを利用するときは、スマホアプリ「Microsoft Edge」や「Microsoft Bing 検索」から利用できます。
Microsoft Edgeアプリの画面
Microsoft Bing検索アプリの画面
あとがき
「BingのAIチャット（新しいBing）」をはじめとするAIチャットサービスは、いずれも登場してから間もないため、今後どのように進化していくのかはわかりませんが、上手に活用すれば情報収集などの作業を劇的に効率化してくれることは間違いないでしょう。
Windowsをメインに利用しているなら、BingのAIチャットを活用しない手はないでしょう。