Windows 10に標準搭載されている日本語入力ソフトウェア「Microsoft IME」では、Windows 10バージョン1909まで、IMEのオン/オフ状態が以下のようにデスクトップ画面の中央に大きく表示され、現在の状態をぱっと見て確認できました。
ところが、バージョン2004になって「Microsoft IME」の仕様が変更され、IMEのオン/オフ状態がデスクトップ画面中央に表示されなくなり、IMEの現在の状態を確認するには、タスクトレイに表示されている小さなアイコンで把握しなければならなくなりました。
これが地味に不便です。
そこで、試してみたいのがIMEのオンとIMEのオフを別々のキーに割り当てる方法です。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 2004 |
IMEの状態が分かりにくい
Windowsに標準搭載されている「Microsoft IME」では、IMEのオン/オフの切り替えを、キーボード左上にある「半角/全角」キーなどで行いますが、一つのキーでIMEのオン/オフという2つの状態を切り替えています。
つまり、IMEがオフのときに「半角/全角」キーを押せば、IMEがオンになり、IMEがオンのときに「半角/全角」キーを押せば、IMEがオフになります。
そのため、Windows 10バージョン2004のMicrosoft IMEでは、キーボードから何か入力を開始するとき、毎回デスクトップ右下のタスクトレイに視線を移動して、IMEの状態を確認しなければならず、これが意外と不便です。
IMEのオン/オフの切り替えキーを分ける
そこで試してほしいのが、IMEのオンとIMEのオフを別々のキーに割り当てる方法です。
これにより、現在のIMEの状態に関わらず、日本語を入力するときはIMEをオンにするキーを押してから入力、英数字を入力するときはIMEをオフにするキーを押してから入力、というように操作がわかりやすくなります。
Windows 10バージョン2004の「Microsoft IME」で、IMEのオン/オフを特定のキーに割り当てる手順は、次のとおりです。
まず、タスクトレイにある「Microsoft IME」アイコンを右クリックして、メニューから「設定」をクリックします。
設定画面が開いたら「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックします。
「キーとタッチのカスタマイズ」画面が開いたら「キー割り当て」で「各キーに好みの機能を割り当てる」のスライダーをオンにしてから、以下のように割り当てを変更します。
- 無変換キー:IMEオフ
- 変換キー:IMEオン
なお、デフォルトのキー割り当てを変更することで、もともとそのキーに割り当てられていた機能を利用できなくなるというデメリットはあります。
あとがき
操作に慣れるまでに、若干時間を要しますが、タスクトレイでIMEの状態を確認する必要がないのは、案外良いかもしれません。
お試しあれ。