Windows 10上でAndroid向けのアプリやゲームを動かしたい場合、実現方法としては、おおむね以下の2通りがあります。
- Androidエミュレーターソフトを利用する
- 仮想マシンにAndroidOSをインストールして利用する
そこでここでは、Windows 10でAndroid向けアプリやゲームを動かすのにおススメのAndroidエミュレーターソフトや、仮想マシンにインストールできるおススメのAndroidOSを、厳選して紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1909 |
Androidエミュレーター
エミュレーターソフトは、Windows上でAndroidを一般的なソフトウェアのように利用でき、手軽に利用できるメリットがあります。
Windows 10で利用できるAndroidエミュレーターとしておススメできるのは、以下の2つです。
NoxPlayer
「NoxPlayer」は、香港にあるノックスデジタルエンターテインメント(Nox Limited)が提供している無料のAndroidエミュレーターで、導入のしやすさ、更新頻度の高さ、日本語への対応、安定性、軽快さなどから、現在最も使いやすいAndroidエミュレーターといわれています。
詳しい機能については、公式ページを確認いただきたいと思いますが、主な特徴は次のとおりです。
- CPUの仮想化支援機能に対応
- Androidバージョン7.1.2に対応
- Google Playに対応
- ゲームパッドに対応
- PCとのファイル共有
- バックアップ・復元機能
- クリーンアップ機能 など

Android Emulator(Android Studio)
Download Android Studio and SDK tools | Android Developers
「Android Emulator」は、GoogleがAndroid向けアプリの統合開発環境として提供している「Android Studio」の一部として利用できるエミュレーターで、最新のAndroid機能を利用したり、アプリをインストールしたりできます。
ただし、「Android Studio」自体は開発者向けツールのため、使いこなすにはある程度の知識が必要で、NoxPlayerのような導入の手軽さはなく、技術者向けのエミュレーターといえます。
Android OS
NoxPlayerなどのエミュレーターは導入の手軽さなどはありますが、対応しているAndroidバージョンが最新でなかったり、動かすことができるアプリが限られていたり、動作にもたつきがあったりします。
そのような点を回避したいときは、純粋にオペレーティングシステムとして提供されているAndroidOSがおススメです。
Android-x86
Android-x86 - Porting Android to x86
「Android-x86」は、オープンソース・コミュニティによって開発されているx86プロセッサ上で動作するAndroidOSで、物理マシンや仮想マシンにインストールできます。
「Android-x86」は、純粋なオペレーティングシステムなので、エミュレーターのような制限がなく、ほとんどのAndroid向けアプリが動作するので、Hyper-VやVirtualboxといった仮想環境があるなら一番におススメします。
なお、仮想マシンにインストールするには、あらかじめVirtualboxやHyper-Vといった仮想環境を用意しておく必要があります。

あとがき
個人的には、まずは導入が手軽なエミュレーターを試してみて、エミュレーターで物足りなければ、AndrodiOSを利用してみるという流れが良いと思います。