最近では、仕事などでもGoogle ChromeやThunderbirdなどといったフリーのアプリを常用している方も多いと思います。
これらのアプリは、通常はPCなどにインストールして各種の初期設定を行い、拡張機能などでカスタマイズして利用しますが、設定やカスタマイズはアプリをインストールしたマシンでしか有効でないことも多く、別のマシンに同じアプリをインストールして同じように利用したい場合、マシンごとに設定しなければなりません。
そんな面倒を解消してくれるツールが、USBメモリやクラウドストレージからお気に入りのアプリを起動できる「PortableApps.com」です。
ここでは「PortableApps.com」の概要と使い方を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 1903 |
PortableApps.com Platforms | 16.0.3 |
PortableApps.comとは
PortableApps.com - Portable software for USB, portable, and cloud drives
Windowsでアプリを利用する場合、多くの場合PCにインストールして利用することが多いですが、PCにインストールしなくても利用できるポータブルアプリを提供しているのが「PortableApps.com」です。
PortableApps.comでは、FirefoxやThunderbird、Google Chromeといったメジャーなアプリをはじめ400以上のポータブルアプリを提供しており、PCのフォルダーやUSBメモリ、クラウドストレージから利用することができます。
また、PortableApps.comに追加したアプリは、アプリの設定も一緒に保存されているため、USBメモリやクラウドストレージを別のマシンに接続すれば、接続したマシン上で同じ設定のアプリをすぐに利用できます。
PortableApps.comの使い方
ダウンロード&インストール
まずは、以下のダウンロードページにアクセスして、ダウンロードリンクから最新版のインストーラーをダウンロードします。
この記事の執筆時点(2019/8/26)のバージョンは「16.0.3」です。
PortableApps.com 日本語 | PortableApps.com
ダウンロードしたインストーラー「PortableApps.com_Platform_Setup_16.0.3.paf.exe」を実行すると、一般的なウィザード形式のインストーラーが起動するので、画面に従いイントールを行います。
なお、途中でインストール場所を選択する画面が表示されるので、用途に応じてインストール先を選択します。
ネットカフェなどで利用することが多いなら「ポータブルデバイス」、個人用のマシンを複数持っているなら「クラウド」を選択するのが良いと思います。
インストール場所を選択したら、最後に「インストール」ボタンをクリックすればインストールが開始されます。
インストールの完了後、そのまま「完了」をクリックすると、PortableApps.comのランチャーが起動し、タスクバーの通知領域にPortableApps.comのアイコンが表示されます。
なお、ランチャーはインストールフォルダーにある「Start.exe」を実行することでも起動できます。
アプリの追加
アプリを追加するときは、タスクトレイのランチャーを右クリックして、メニューから「アプリの管理」>「もっとアプリケーションを入手する」>「カテゴリー順」を順にクリックします。
すると「新しいアプリケーションをダウンロードする」画面が表示されるので、追加したいアプリを選択して「次へ」をクリックします。
以下の画面では、例として「インターネット」カテゴリーにある「Google Chrome」のチェックをオンにしています。
すると、選択したアプリが自動的にインストールされるので、インストールが完了したら「完了」をクリックします。
追加したアプリは、ランチャーに表示されているので、ここから起動します。
バックアップ
PortableApps.comには、バックアップ機能「PortableApps.com Backup」が用意されており、追加したアプリなどのデータをバックアップしておくことができます。
詳しい手順は割愛させていただきますが、何らかの事情でPortableApps.com環境を復元する必要が出た場合に備えることができるのは、安心して利用できる点ではないでしょうか。
あとがき
仕事場と自宅、ネットカフェなど、異なるマシンで作業をすることが多い場合、普段使いのアプリをいつでもどこでも同じ設定で利用できれば、作業効率もアップするのではないでしょうか。
お試しあれ。