Windows環境で、マザーボードやネットワークアダプターを交換した際に、古いネットワークアダプターに設定していたのと同じIPアドレスを新しいネットワークアダプターに設定しようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示され、新しいネットワークアダプターにIPアドレスを設定できないことがあります。
このネットワーク アダプター用に入力した IP アドレス xxx.xxx.xxx.xxx は既にこのコンピューターの別のアダプター 'xxxxx'に割り当てられています。
この接続の名前を変更することはできません。指定した名前の接続が既に存在します。別の名前を指定してください。
このエラーの原因は、すでにそのマシンに接続されていない古いネットワークアダプターの設定情報が残存しているためです。
そこでここでは、Windows環境でマシンに接続されていない古いネットワークアダプターに設定されていたIPアドレスなどの設定情報を削除する方法を紹介します。
古いネットワークアダプターの設定を削除する
Windows 10で、古いネットワークアダプターに設定されたIPアドレスなどの設定を削除するには、以下の手順で接続されていないデバイスを「デバイスマネージャー」に表示させて削除する必要があります。(Windows 8.1以前でもおおむね同じ手順となります。)
まず、管理者権限でコマンド プロンプトを開きます。
次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
C:\> set devmgr_show_nonpresent_devices=1
続いて、以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
C:\> sart devmgmt.msc
すると「デバイスマネージャー」が起動するので、メニューから[表示] をクリックして、[非表示デバイスの表示] をクリックします。
「ネットワーク アダプター」を展開すると、すでに取り外した古いネットワークアダプターのアイコン(グレー表示になっています)が表示されているので、右クリックしてメニューから「デバイスのアンインストール」をクリックします。
なお、デバイス名は取り外したネットワークアダプターにより異なります。
以下の確認画面が表示されるので「アンインストール」をクリックします。
デバイスマネージャー画面で、アンインストールしたデバイスが消えていることを確認します。
以上で完了です。
これで、古いネットワークアダプターに設定していたのと同じIPアドレスを新しいネットワークアダプターに設定できるはずです。
あとがき
NIC交換時は、あらかじめ取り外すネットワークアダプターのIPアドレス設定をDHCPに戻しておくのが良いでしょう。