Windowsの管理やトラブルシューティングに役立つツール群「Windows Sysinternals」

Windowsの管理やトラブルシューティングに役立つツール群「Windows Sysinternals」

Windows環境で、システムやアプリケーションの管理、トラブルシューティングや診断などを行う際のツールとしておススメしたいのが、マイクロソフトが無償で提供している「Windows Sysinternals」です。

Windows Sysinternals - Windows Sysinternals | Microsoft Docs

「Windows Sysinternals」には、システムやアプリケーションの管理、トラブルシューティングや診断に役立つ各種ツールが用意されています。

ここでは「Windows Sysinternals」の基本的な使い方や、どのようなツールが含まれているのかを紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit1903

Windows Sysinternalsの使い方

一般的な使い方は、ZIP形式で提供されているツールを解凍して利用しますが、便利な利用方法として「Sysinternals Live」というサービスが提供されています。

「Sysinternals Live」では、ツールをダウンロードすることなく、エクスプローラーやコマンドプロンプトから次のようなUNCパスを直接指定して実行することができます。

  • http://live.sysinternals.com/tools/<toolname>
  • \\live.sysinternals.comtools\<toolname>

Windowsの管理やトラブルシューティングに役立つツール群「Windows Sysinternals」

共有フォルダーなどから直接実行できるため、ツールをバージョンアップしたりしなくても、常に最新版が利用できるメリットがあります。

インターネットへ接続できる環境で利用するなら「Sysinternals Live」がおススメです。

Windows Sysinternalsのツール一覧

現在提供されている「Windows Sysinternals」の全ツールについて、カンタンに用途を紹介します。

なお、それぞれのツールは、以下のサイトからダウンロードできます。

Sysinternals Utilities - Windows Sysinternals | Microsoft Docs

Sysinternals Suite

下記に紹介するツールの多くをひとまとめにしたスイート版です。

Sysinternals Suite for Nano Server

上記スイート版のNano Server向けです。

「Nano Server」は、Windows Server2016から利用できる、構成と機能を最小限に抑えたインストールオプションです。

AccessChk

指定したユーザーやグループが、ファイル・レジストリ キー・サービスに対して持つアクセス権を確認できるコマンドラインツールです。

AccessEnum

ファイル・フォルダー・レジストリキーへのアクセス権を誰が持っているかを調べるためのGUIツールです。

AdExplorer、AdInsight、AdRestore

Active Directory環境の調査等に役立つツールです。

Autologon

自動ログオンを設定するためのGUIツールです。

Autoruns

システムの起動時に実行されるプログラムのリスト表示、管理するツールでGUI版とコマンドライン版があります。

BgInfo

システムのスペックや、マシンの各種設定情報を壁紙に表示できるツールです。

BlueScreen Screen Saver

Windowsに異常が発生した際に表示されるブルー スクリーン(BSOD)をリアルに再現したスクリーンセーバーですが、Windows XPの画面を再現しているため、Windows 10で利用してもリアルさには欠けます。

なお、このツールはSuite版には含まれていないので、個別でダウンロードする必要があります。

CacheSet

キャッシュサイズの上限と下限を調整し設定するGUIツールです。

ClockRes

システムクロックの精度を表示するコマンドラインツールで、現在の精度を表示します。

Contig

単一ファイルを対象としたデフラグができるコマンドラインツールです。

Coreinfo

プロセッサの詳細な機能を確認するコマンドラインツールです。

CpuStres

CPUに意図的に負荷を掛けることができるGUIツールです。テスト目的などで活用できます。

なお、このツールはSuite版には含まれていないので、個別でダウンロードする必要があります。

Ctrl2cap

「Caps Lock」キーを「Ctrl」キーに置き換えるデバイスドライバーです。

DebugView

ローカルまたはリモートマシン上のデバッグ出力を監視するためのGUIツールです。

Desktops

最大で 4つの仮想デスクトップを作成できるツールですが、Windows 10には標準機能で「仮想デスクトップ」があるので、利用する機会はないです。

Disk2vhd

物理ディスクを仮想ディスクに変換するGUIツールです。

DiskExt

ボリュームのパーティションがどのディスクにあるかや、ディスク上のどこにあるかを表示するコマンドラインツールです。

Diskmon

物理ディスクへのアクセス状況を表示するGUIツールです。

DiskView

ディスクの断片化状態や、指定したファイルのディスク上の位置を表示するGUIツールです。

DU(Disk Usage )

フォルダーごとのディスク使用量を表示するコマンドラインツールです。

EFSDump

EFS (Encrypting File System)で暗号化されたファイルやフォルダーの情報を表示するコマンドラインツールです。

FindLinks

ファイルインデックスと、指定されたファイルに存在するハードリンク確認するためのツールです。

Handle

どのプロセスが、何のファイルを開いているかを確認できるコマンドラインツールです。

Hex2dec

16進数と10進数を相互に変換するためのコマンドラインツールです。

Junction

シンボリックリンクを作成するコマンドラインツールです。

LDMDump

LDM(論理ディスクマネージャ)データベースの内容を表示するコマンドラインツールです。

ListDLLs

現在読み込まれているDLLの情報を一覧表示するコマンドラインツールです。

LiveKd

マイクロソフトのカーネルデバッガを使い、稼働中のシステムを調査するコマンドラインツールです。

LoadOrd

システムに読み込まれているデバイスドライバを一覧表示するツールで、GUI版とコマンドライン版があります。

LogonSessions

システム上で稼働中のログオンセッションを一覧表示するコマンドラインツールです。

MoveFile

次回起動時に、指定したファイルの移動や削除をスケジュールできるコマンドラインツールです。

NotMyFault

Windowsをさまざまな方法(クラッシュ・ハングアップ・メモリリーク)で意図的に強制終了させて、BSOD(Blue Screen of Death)画面を表示させるツールで、GUI版とコマンドライン版があります。

NTFSInfo

NTFSボリュームのサイズや、MFT(Master File Table)に関する情報を表示するコマンドラインツールです。

PendMoves

次回起動時に、リネーム/削除が実行される予定のファイルの一覧表示するコマンドラインツールです。

PipeList

システム上の名前付きパイプの最大インスタンス数とアクティブインスタンス数を表示するコマンドラインツールです。

PortMon

シリアルポートとパラレルポートの稼働状況をモニタリングするGUIツールです。

ProcDump

特定プロセスのダンプファイルを生成したり、特定プロセスを監視して、クラッシュやにハングアップした時に自動的にダンプを生成することができるコマンドラインツールです。

Process Explorer

稼働中プロセスの詳細情報を取得できるGUIツールです。

Process Monitor

プロセスがアクセスしているファイルやレジストリ、ネットワークに関する情報をモニタリングするGUIツールです。

PsExec

指定したユーザーで、ローカルやリモートのプロセスを実行できるコマンドラインツールです。

PsFile

リモートから開かれているシステムファイルを表示するコマンドラインツールです。

PsGetSid

指定したコンピューターやユーザーのSIDを表示するコマンドラインツールです。

PsInfo

ローカルやリモートのシステム情報を表示するコマンドラインツールです。

PsKill

プロセス名やIDを指定して、ローカルやリモートのプロセスを終了させることができるコマンドラインツールです。

PsPing

リモートマシンの特定のTCPポートへの疎通確認や、遅延や帯域を計測するコマンドラインツールです。

PsList

ローカルやリモートで実行中のプロセスやスレッドを表示するコマンドラインツールです。

PsLoggedOn

ローカルやリモートのマシンにログオン中のユーザーを表示するコマンドラインツールです。

PsLogList

ローカルやリモートのイベントログを表示するコマンドラインツールです。

PsPasswd

ローカルやリモートのユーザーのパスワードを変更するコマンドラインツールです。

PsService

ローカルやリモートのサービスの状態を表示したり、サービスを制御するコマンドラインツールです。

PsShutdown

ローカルやリモートのマシンを、シャットダウンしたり再起動するコマンドラインツールです。

PsSuspend

ローカルやリモートのプロセスを一時停止させたり、復帰させたりするコマンドラインツールです。

PsTools

上記に紹介している「Ps」から始まるツールをまとめたツールセットです。

RAMMap

物理メモリの使用状況を詳細に分析できるGUIツールです。

RegDelNull

レジストリエディターから削除できないキーを、削除するためのコマンドラインツールです。

Reghide

特定のレジストリキーを、レジストリエディターなどから開くことができないようする方法を紹介しているコマンドラインツールです。

なお、このツールはSuite版には含まれていないので、個別でダウンロードする必要があります。

RegJump

特定のレジストリパスを開いた状態でレジストリエディターを起動するコマンドラインツールです。

RU(Registry Usage)

指定されたレジストリキーのレジストリスペース使用量を表示するコマンドラインツールです。

SDelete

米国防総省の、削除と消去に関する規格「DOD 5220.22-M」を満たした方法で、安全にファイルやフォルダーを削除するコマンドラインツールです。

ShareEnum

ネットワーク上の共有フォルダーの状況を表示するGUIツールです。

ShellRunas

ファイルの右クリックメニューに、プログラムを別のユーザーで実行する機能を追加するツールです。

Sigcheck

指定したファイルのバージョン情報やデジタル署名などを表示するコマンドラインツールです。

Streams

NTFSの代替データストリーム情報を表示するコマンドラインツールです。

Strings

バイナリファイル内のASCIIまたはUnicode文字を表示するコマンドラインツールです。

Sync

ディスクキャッシュ上のデータを、強制的にフラッシュ(ディスクへの書き込み)するコマンドラインツールです。

Sysmon

Windows起動直後からシャットダウンシーケンスの最終段階までの、さまざまなアクティビティをイベントログに記録するツールです。

Testlimit

メモリに意図的に負荷を掛けることができるコマンドラインツールです。テスト目的などで活用できます。

なお、このツールはSuite版には含まれていないので、個別でダウンロードする必要があります。

TCPView

ネットワークの接続状況をリアルタイムで確認するGUIツールです。

VMMap

特定プロセスへの仮想メモリと物理メモリの割り当て状況を表示するGUIツールです。 

VolumeId

FAT/NTFSドライブのボリュームラベルを設定するコマンドラインツールです。

Whois

指定されたドメイン名や IP アドレスの登録者などの情報を、レジストリやレジストラが提供する Whois サーバーへ照会するためのコマンドラインツールです。

WinObj

オブジェクトマネージャの名前空間を表示するGUIツールです。

ZoomIt

デスクトップ画面の拡大表示や、画面への文字や図の書き込みが可能な描画ツールを備えたGUIツールです。

あとがき

Sysinternalの歴史は古く、ツールの中にはWindows 10では不要と思われるものもありますが、多くのツールがIT管理者にとってかゆい所に手が届く便利なものばかりです。

きっと、日々の運用や開発などで役立つツールがあると思いますよ。

おまけ

ちなみに、本ツールの生みの親であるマーク・ルシノビッチ氏は、現在Microsoft AzureのCTOを務めておられます。