WindowsはデフォルトでMicrosoftが提供するNTPサーバー「time.windows.com」に接続して時刻を合わせてくれていますが、環境によっては別のNTPサーバーを参照して時刻同期を行わてたいケースがあります。
そこでここではWindows 10を例に、参照するNTPサーバーの設定を変更する方法として、コントロールパネルから変更する方法とコマンド操作で変更する方法を紹介します。
企業などでActive Directoryドメインで管理されているWindowsマシンは、ドメインコントローラーと時刻同期するよう設定されており、ここで紹介した方法で時刻同期設定を勝手に変更してはいけません。
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
コントロールパネルから変更
Windowsで参照するNTPサーバーを変更する方法としては、コントロールパネルから変更する方法が一般的です。
まず、スタートメニューのプログラム一覧などから「コントロールパネル」を起動します。
「コントロールパネル」が開いたら「時計と地域」をクリックします。
「時刻と地域」画面が表示されたら「日付と時刻の設定」をクリックします。
「日付と時刻」画面が開くので「インターネット時刻」タブを選択し「設定の変更」をクリックします。
「インターネット時刻設定」画面が開くので「サーバー」欄にNTPサーバーのアドレスを入力し「今すぐ更新」をクリックします。
画面下に「時刻は正常に2021/XX/XX XX:XXにntp.nict.jpと同期しました。」と表示されれば、正常に同期できています。
何らかのエラーが表示された場合は、もう一度「今すぐ更新」をクリックすることで、同期できることがあります。
最後に「OK」をクリックすれば、NTPサーバーの変更完了です。
コマンド操作で変更
コマンド操作で参照するNTPサーバーを変更したいときは、管理者としてPowerShellを起動して、以下のコマンドを実行して「Windows Time」サービスを起動します。
PS> Start-Service -Name W32Time
サービスを起動したら、サービスが起動していることを確認します。
PS> Get-Service -Name W32Time
「Status」欄が「Running」と表示されていればOKです。
次に、参照するNTPサーバーを変更します。(「ntp.nict.jp」部分で参照するNTPサーバーを指定します。)
PS> w32tm /config /update /manualpeerlist:"ntp.nict.jp,0x8" /syncfromflags:MANUAL
コマンド実行後「コマンドは正しく完了しました。」と表示されればOKです。
次に、設定したNTPサーバーと即時で同期します。
PS> w32tm /resync
コマンド実行後「コマンドは正しく完了しました。」と表示されればOKです。
次に、正常に同期されているかを確認します。
PS> w32tm /query /status
ソース欄で同期先のNTPサーバーを確認し、最終正常同期時刻が更新されていれば、問題なく時刻同期されています。
以上で、NTPサーバーの変更完了です。