Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

Windows 10を複数のユーザーで利用している場合、一部のユーザーがドライブの容量を使いすぎて、他のユーザーがファイルを保存できなくなったり、Windowsの動作に影響を及ぼしてしまうことがあります。

そこでここでは、Windows 10でクォータ機能を使って、ユーザーごとで利用できるドライブの容量を制限する方法を紹介します。

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit21H2

クォータを設定する

Windows 10でクォータを設定する手順は、次のとおりです。

まず、Windows 10に管理者ユーザーでサインインしてからエクスプローラーを起動して、クォータを設定するドライブを右クリックし「プロパティ」をクリックします。

ここでは例として、Dドライブにクォータを設定します。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

ドライブのプロパティ画面が表示されるので「クォータ」タブの「クォータ設定の表示」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「クォータ設定」画面が表示されるので「クォータの管理を有効にする」と「クォータ制限を超過したユーザーのディスク割り当てを拒否する」にチェックを入れてから「クォータエントリ」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「クォータエントリ」画面が表示されるので、画面上部のメニューから「クォータ」>「新規クォータエントリ」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「ユーザーの選択」画面が表示されるので「詳細設定」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

詳細設定画面が表示されるので「検索」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

検索結果にユーザーが一覧表示されるので、クォータを設定したいユーザーを選択し「OK」をクリックします。

ここでは、クォータを設定するユーザーとして「user02」を選択しています。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「ユーザーの選択」画面に戻るので、選択したユーザーが「選択するオブジェクト名を入力してください」欄に表示されていることを確認し「OK」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「新しいクォータエントリの追加」画面が表示されるので「ディスク領域を制限する」を選択して「ディスク領域を制限する」「警告レベルの設定」欄のそれぞれに、容量を入力し「OK」をクリックします。

ここでは例として「ディスク領域を制限する」に200MB、「警告レベルの設定」に100MBと設定しています。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「クォータエントリ」画面に戻るので、クォータ設定が追加されていることを確認し、画面右上の×ボタンをクリックして画面を閉じます。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

「クォータ設定」画面に戻るので「OK」をクリックします。

なお、今後作成する新規ユーザーに対して、自動的にクォータを適用したいときは、この画面で「ディスク領域を制限する」を選択して「ディスク領域を制限する」「警告レベルの設定」欄のそれぞれに、容量を入力します。

また、ユーザーの利用量が警告レベルや制限値を超えた時にイベントログに記録しておきたいときは「ユーザーがクォータ制限値を超えたらイベントをログに記録する」や「ユーザーが警告レベルを超えたらイベントをログに記録する」にチェックを入れます。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

警告画面が表示されるので「OK」をクリックします。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

以上で、クォータ設定完了です。

制限値を超えたとき

クォータを設定すると、対象のユーザーがエクスプローラーを開くと、ドライブの容量は設定した制限値の容量で表示されるようになります。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

また、ユーザーの使用量が制限値を超えると、以下のようにメッセージが表示され、それ以上データを保存できなくなります。

Windows 10でユーザーごとで利用可能なドライブ容量を制限する方法(クォータ)

あとがき

Windows 10を複数のユーザーで利用している場合、一般のユーザーは自分がどれぐらいドライブを使用しているかなんて気にしないものです。

そのような環境では、クォータを設定しておくことで、使用量によるトラブルを避けることができるでしょう。

ちなみに、Windows 10といったクライアントOSでは、ドライブ単位でしかクォータを設定できませんが、Windows ServerといったサーバーOSでは、フォルダー単位でもクォータを設定できます。