Windowsマシンを設定・制御するとき、ローカルグループポリシーを利用して設定することがあります。
ローカルグループポリシーは、専用のエディターを利用して設定しますが、設定時だけでなく設定を解除する時も一項目ずつ行わなければなりません。項目数が少なければ一つずつ解除するのもそれほど面倒ではありませんが、項目数が多くなれば一つずつ解除するのは面倒です。
そこで、ここではワークグループ環境のWindows10マシンを例に、適用されているすべてのローカルグループポリシーを一括で解除する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
ローカルグループポリシーを一括解除する
適用されているローカルグループポリシーを一括解除するには、Windowsに管理者ユーザーでサインインして、以下の2つのフォルダーを削除します。
なお、いずれのフォルダーも「隠しフォルダー」のため、エクスプローラーから削除するときは「表示」タブで「隠しファイル」にチェックを入れないと表示されません。
- C:\Windows\System32\GroupPolicy
- C:\Windows\System32\GroupPolicyUsers
なお、環境によっては「GroupPolicyUsers」フォルダーは存在しない場合があります。
コマンドでフォルダーを削除する場合は、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。
> rd /s /q %SystemRoot%\System32\GroupPolicy
> rd /s /q %SystemRoot%\System32\GroupPolicyUsers
フォルダーを削除したら、Windowsを再起動すれば完了です。
解除されているか確認するときは
適用されていたポリシーがすべて解除されたかは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して「gpresult /v」コマンドを実行することで確認できます。
コマンドの実行結果の「コンピューターのポリシーの結果セット」および「ユーザーのポリシーの結果セット」に表示されている項目がすべて「N/A」と表示されていれば、適用されているポリシーはありません。
あとがき
ほとんどのポリシーは、ここで紹介している方法で適用を解除することで、該当するWindowsの設定もポリシーを適用する前の値に戻りますが、セキュリティの設定など、一部の設定はポリシーの適用を解除しても元の値に戻らないことがあります。
そのため、万全を期す必要があるなら、面倒でも一つずつ確認しながら解除することをおススメします。