Windows 10で決まった音量に素早く調節するなら「Setvol」がおすすめ

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Windows 10で決まった音量に素早く調節するなら「Setvol」がおすすめ

Windows 10で音量を調節する場合、タスクトレイに表示されている音量アイコンなどから調節するのが一般的ですが、決まった音量に素早く調節したい場合では、マウスやキーボードからの操作では素早くというわけにはいきません。

そんなときにおススメしたいのが、コマンドで音量を調節できるツール「Setvol」です。

そこでここでは、Windows 10で音量をコマンドで調節するツール「SetVol」を紹介します。

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ここでは、Windows 10でアプリケーションごとの音量調整や再生デバイスの切り替えをタスクトレイから簡単に行えるアプリ「EarTrumpet」を紹介します。

動作環境

この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
Windows 10 Pro 64bit1909

「SetVol」とは

「SetVol」は、音量を調節する無料のコマンドラインツールで、クリエイティブコモンズライセンスに従い無料で提供されています。

SetVol - free command line utility to set your Windows master volume level

Creative Commons — 表示 - 改変禁止 4.0 国際 — CC BY-ND 4.0

「SetVol」の導入

まず、上記の公式サイトからZIPファイルをダウンロードします。

Windows 10で決まった音量に素早く調節するなら「Setvol」がおすすめ

ZIPファイルをダウンロードしたら、展開して中にある「SetVol.exe」を任意の場所に配置すれば準備完了です。

配置場所に制限はありませんが、パスが通ったフォルダー(C:Windowsなど)に配置しておけば、コマンド実行時にフルパスで指定する必要がないので便利でしょう。

「SetVol」で音量を調整する

SetVolで音量を調節するときは、コマンドプロンプトやPowerShellを開いてコマンドを実行したり、バッチファイルなどから呼び出すことができます。

なお、コマンドで音量を調節した内容は、GUIの設定画面にも反映されます。

音量を指定する

音量を指定するときは、つぎのようにコマンドを実行します。

以下では、音量を50%に設定しています。

> setvol 50

音量を上げる

音量を上げたいときは、つぎのようにコマンドを実行します。

以下では、音量を10%上げています。

> setvol +10

音量を下げる

音量を下げたいときは、つぎのようにコマンドを実行します。

以下では、音量を10%下げています。

> setvol -10

ミュート(消音)する

ミュート(消音)するときは、つぎのようにコマンドを実行します。

> setvol mute

ミュートを解除するときは、つぎのようにコマンドを実行します。

> setvol unmute

デバイスを指定して音量を調節する

複数の再生デバイスがある場合は、デバイス名を指定して音量を調節することもできます。

> setvol 75 device スピーカー (High Definition Audio Device)

多チャネルデバイスの調節

多チャネルに対応した再生デバイスの場合は、それぞれのチャネルの音量を指定することもできます。(たいていの再生デバイスは、2チャンネル(第1チャネルは左のスピーカー、第2チャネルは右のスピーカー)です。)

以下の例では、第1チャネルの音量を80(100 x 80%)に、第2チャネルの音量を100(100 x 100%)に設定しています。

> setvol 100 balance 80:100

あとがき

特に、大きめの音量や小さめの音量といったように特定の音量に調節したいときは、それぞれの調節内容を記述したバッチファイルを用意しておけば、マウスやキーボードからの操作にくらべて、格段に素早く音量調節ができるでしょう。