2019年6月21日に、Microsoftから新しいターミナルアプリ「Windows Terminal」が早期プレビュー版として公開されました。
ここでは、「Windows Terminal」の特徴や使用感を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 1903 |
Windows Terminal | 0.2.1715.0 |
「Windows Terminal」とは
Windows10には、コマンドプロンプト・PowerShell・WSL(Windows Subsystem for Linux)などのそれぞれにコンソールアプリが用意されていますが、互換性維持のため、これ以上機能を強化するのが難しくなっているようです。
そのため、よりモダンなアプリとして「Windows Terminal」が、新たにオープンソースプロジェクトとして開発されているようです。
「Windows Terminal」の特徴は、次のとおりです。
- 最新版のWindows10(バージョン 1903)以上で利用可能
- Microsoft Storeから無償ダウンロード
- コマンドプロンプト・PowerShell・WSLなど、複数のシェルをタブで切り替え
- ターミナルの背景色や壁紙のカスタマイズ
- UnicodeおよびUTF-8のサポート
- GPUアクセラレーションによる高速テキストレンダリング
「Windows Terminal」を使ってみる
「Windows Terminal」は「Microsoft Store」から、通常のストアアプリを同じ手順で入手することができます。
インストールしたら、スタートメニューから起動できます。
「Windows Terminal」を起動すると、以下のような画面が表示されます。
なお、デフォルトで起動するシェルは、環境により異なるようですが、私の環境には「PowerShell Core 6.2」がインストールされているので、「PowerShell Core」が既定のシェルとして起動しました。
また「Windows Terminal」から起動できるシェルも環境により異なりますが「PowerShell Core」「Windows PowerShell」「コマンドプロンプト」「WSLのBash」などが選択できるようです。
タブによる切り替え
「Windows Terminal」では、複数のシェルを起動して、タブで切り替えながら利用できます。
設定
各種設定についてはメニューの「Settings」から行います。
ただ、現時点ではGUIの設定画面は無く、JSONファイルが開くので、このファイルを編集して設定することになるようです。
ちなみに、以下の画面は、設定ファイル(JSONファイル)をメモ帳で開いたところです。
JSONファイルを編集して設定する方法については、Microsoftの中の人による以下のWebページが参考になります。
Windows Terminal Microsoft Store Preview Release | Windows Command Line Tools For Developers
ちなみに、JSONファイルを編集することで、以下のような設定が可能です。
- 背景に画像を指定
- カラースキームの変更
- フォントやフォントサイズの指定
- キーバインドの変更
あとがき
コマンドプロンプト・PowerShell・WSL(Windows Subsystem for Linux)などのコマンドラインツールをよく利用している方は、試してみてください。
まだ早期プレビュー版のため、動作に不安定なところも多々ありますが、製品版が待ち遠しいと思わせるアプリです。
なお、製品版は今年の冬に公開予定らしいです。