Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

Linux環境で、Windowsのタスクマネージャーのようにシステムリソースの使用状況や実行しているプロセスごとのリソースの使用状況をリアルタイムに確認する場合、標準搭載されているtopコマンドを使った方法や、topコマンドよりも視覚的にもわかりやすい代替ツールを使った方法があります。

そこでここではRHEL互換のAlmaLinuxを例に、CUI/GUIそれぞれの環境でおすすめのシステムモニターツール(タスクマネージャーツール)概要や基本的な使い方を紹介します。

この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他のディストリビューションでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。

ソフトウェアバージョン
AlmaLinux9.4

CUI環境

top

topコマンドは、CUIのLinux環境でのシステムモニターツールとして標準搭載されているコマンドで、CPUやメモリの使用状況や、プロセスごとのリソース使用状況をリアルタイムで確認できます。

topコマンドを実行すると以下のような画面が表示され、画面上部のサマリー部分では、以下のような情報を確認できます。

  • OSが起動してからの時間
  • ログイン中のユーザー
  • ロードアベレージ
  • 状態ごとのプロセス数(実行中、スリープ中、停止中、ゾンビ)
  • CPU使用率
  • メモリやスワップの使用量

画面下部では、プロセスごとのプロセスIDやCPU使用率、メモリ使用量などのリソースの利用状況などを確認できます。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

topコマンド実行中は、以下のキー操作でプロセスをCPU使用率やメモリ使用率や、任意の項目で並べ替えることができます。

キー説明
Shift+mメモリ使用率順に並べ替え
Shift+pCPU使用率順に並べ替え
Shift+o並べ替える項目を指定

また、topコマンドには以下のようなオプションが用意されており、表示の更新頻度や指定したユーザーのプロセスだけを表示する、指定したプロセスのリソース使用状況だけを表示するといったこともできます。

オプション説明
-bユーザーの操作を受け付けないバッチモードで実行。ファイルに保存するときに有用
-d 秒表示内容の更新秒数を指定
-n 回数表示する回数を指定
-u ユーザー名指定したユーザーのプロセスのみ表示
-p PID指定したプロセスIDのプロセスのみ表示

また「-b」オプションを使用して以下のようなコマンドを実行すれば、topコマンドの実行結果をファイルに保存するといったこともできます。

# top -b -n 1 >>/var/log/top_result_.txt

topコマンドは、画面の見方などをある程度覚えておく必要があり、グラフなどの視覚的な表示が一切ないので使いづらいと感じることもありますが、さまざまなLinux環境を扱うことがあるなら、topコマンドの使い方は覚えておいて損はないです。

htop

htopコマンドは、CUIのLinux環境向けのシステムモニターツールで、確認できる項目はtopコマンドと同様ですが、CPU使用率がグラフ表示できたり、矢印キーでの画面操作やプロセスの検索、シグナルの送信といった機能が搭載されており、topコマンドの高機能版といった位置づけです。

htopは、EPELリポジトリからインストールできます。

# dnf install epel-release
# dnf install htop

htopコマンドを実行すると、以下のような画面が表示され、画面左上には、CPUコアごとの使用率やメモリの使用率、スワップの使用率がグラフ表示されます。

また、画面下部ではプロセスごとのリソース使用率や表示され、最下部にはファンクションキーの機能が表示されており、ファンクションキーやマウスクリックで、htopのヘルプや設定のカスタマイズ、プロセス検索やフィルター、並べ替え、シグナル送信などを行えます。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

また、htopコマンドには以下のようなオプションが用意されており、表示の更新頻度や指定したユーザーのプロセスだけを表示する、指定したプロセスのリソース使用状況だけを表示するといったこともできます。

オプション説明
-Cモノクロ表示
-d 秒数表示の更新間隔を指定
-u ユーザー名指定したユーザーのプロセスのみ表示
-p PID指定したプロセスIDのプロセスのみ表示

GUI環境

GNOMEシステムモニター

Linuxのデスクトップ環境として一般的なGNOMEには「System Monitor」と呼ばれるタスクマネージャー(システムモニター)ツールが標準搭載されています。

Gnome System Monitorを起動するには、パネルの「アプリケーションを表示する」から「システムモニター」を選択します。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

端末アプリから「gnome-system-monitor」と入力してエンターキーを押すことでも起動できます。

$ gnome-system-monitor &

GNOMEシステムモニターの画面には「プロセス」「リソース」「ファイルシステム」という3つのタブがあり、「プロセス」タブでは、プロセスごとのリソースの使用率を確認できます。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

「リソース」タブでは、システム全体でのCPUやメモリ、ネットワークの使用率をグラフ表示で確認できます。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

「ファイルシステム」タブでは、ファイルシステムごとの使用量や使用率などを確認できます。

Linuxでリソースやプロセスの実行状況をリアルタイムで確認する方法

あとがき

PCやサーバーでシステムモニターツールを起動するのは、なんらかのトラブルが発生した時ぐらいですが、いざという時に備えてどのツールを使ってどのようにチェックするのか確認しておくとよいでしょう。