Windows 11などでは、システム要件が厳しくなりサポートしているCPUの種類が限られていますが、アップグレード前に自分が今使っているパソコンのCPUの種類を確認しておきたいけど、CPUの情報ってどうやって確認すればよいのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこでここでは、Windows 10を例にCPUの名前やコア数/クロック周波数といったCPU情報を確認する方法を紹介します。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
タスクマネージャーで確認する
目視でCPUの情報を確認するならタスクマネージャーからか確認するのがおすすめです。
まずは、タスクバーを右クリックしたメニューなどからタスクマネージャーを起動して「詳細」表示モードにします。
タスクマネージャーを詳細表示モードにしたら「パフォーマンス」タブから「CPU」を選択すれば、画面右側でパソコンに搭載されているCPUの名前やクロック周波数、コア数、論理プロセッサの数などを確認できます。
PowerShellコマンドレットで確認する
CPUの情報をテキストファイルなどに保存しておきたい場合や、複数のパソコンで確認したいような場合は、コマンドで確認する方法がおすすめです。
Windows 10では、PowerShellを使ってCPUの名前や動作クロック、コア数、論理プロセッサ数、CPUソケットなどを確認することができます。
CPUの名前
CPUの名前を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property Name
クロック周波数
CPUのクロック周波数を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property MaxClockSpeed
コア数
CPUのコア数を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property NumberOfCores
論理プロセッサ数
CPUの論理プロセッサ数を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property NumberOfLogicalProcessors
CPUソケット
CPUのソケットの種類を確認したいときは、以下のコマンドを実行します。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property SocketDesignation
一括でCPU情報を取得する
複数のプロパティ名をカンマで区切って指定すれば、上に挙げたCPU情報を一括で取得できます。
PS> Get-CimInstance -ClassName Win32_Processor | Select-Object -Property Name,MaxClockSpeed,NumberOfCores,NumberOfLogicalProcessors,SocketDesignation
ツールを使って確認する
より詳細なCPUの情報を確認したい場合は、Windowsの標準機能では確認が難しいため専用のツール「CPU-Z」を使った方法がおすすめです。
CPU-Zは、CPUやマザーボード、メモリといったハードウェアの詳細な情報を確認できる無料ツールで、以下の公式ページからダウンロードできます。
CPU-Zは一般的なアプリと同じようにインストールして利用するタイプと、ZIPファイルを解凍すればすぐに利用できるポータブルタイプが利用できます。
CPU-Zを起動すると「CPU」タブでCPUの名前や動作クロック、コア数、論理プロセッサ数などの情報を確認できるだけでなく、CPUのコード名やTDPなども確認することができます。
また「Motherboard」タブでは、マザーボードの名前やチップセット名などを確認でき「Memory」タブでは、搭載メモリサイズやメモリの規格を確認することもできます。