自宅や会社などでスマートフォンをインターネットに接続する場合、自宅や会社などに設置されたWi-Fiルーターに接続するのが一般的ですが、一度設定してしまえばめったに設定変更することはないので、いざ新たなWi-Fiネットワークに接続したいといったときに手順がよく分からないというケースもあるでしょう。
そこでここでは、iPhoneを例に、Wi-Fiネットワークに接続する方法や、SSIDを手動で入力して接続する方法、Wi-Fiネットワーク接続時にIPアドレスを手動で設定する方法、MACアドレスの偽装をオフにする方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境での動作結果を基にしています。他の機種やバージョンでは、操作方法や動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
機種 | バージョン |
---|---|
Apple iPhone8 | iOS16.1.1 |
Wi-Fiネットワークに接続する
iPhoneをWi-Fiネットワークに接続する基本的な手順は、次のとおりです。
まず、iPhoneの「設定」画面を開き「Wi-Fi」をタップします。
Wi-Fiの設定画面が表示されるので、Wi-Fiをオンにして表示されているWi-Fiネットワークの一覧から、接続するWi-Fiネットワークをタップします。
Wi-Fiネットワークへ接続するためのパスワードを入力する画面が表示されるので、パスワードを入力して、右上の「接続」をタップします。
正常に接続できれば、以下の画面のように接続しているWi-Fiネットワークが表示され、画面上部のステータスバーには、Wi-Fiへ接続されていることを表すアイコンが表示されます。
基本的な接続手順は、以上です。
SSIDを手動で入力して接続する
Wi-FiルーターなどでSSIDステルス機能を利用している場合、Wi-Fiネットワークの一覧に表示されないので、Wi-Fiネットワークの名前(SSID)を手動で入力して接続する必要があります。
その場合は、Wi-Fiの設定画面で「その他」をタップします。
ネットワーク情報を入力する画面が表示されるので、「名前」欄に接続するWi-Fiネットワークの名前(SSID)を入力して、「パスワード」欄にWi-Fiネットワークへ接続するためのパスワードを入力して、画面右上の「接続」をタップします。
なお「セキュリティ」の設定は、一般的な家庭用Wi-Fiルーターに接続するなら、変更は不要です。
正常に接続できれば、上記手順と同じように接続しているWi-Fiネットワークが表示され、画面上部のステータスバーには、Wi-Fiへ接続されていることを表すアイコンが表示されます。
手動でIPアドレスを設定する
一般的な家庭用ルーターなどには、ネットワークに接続したデバイスにIPアドレスを配布するDHCPサーバー機能が搭載されており、Wi-Fiに接続すると自動的にIPアドレスなどが割り当てられますが、DHCPサーバーがない環境では、Wi-Fiに接続した後に手動でIPアドレスを設定する必要があります。
iPhoneで、手動でIPアドレスを設定する手順は、次のとおりです。
上記の手順でWi-Fiネットワークに接続した後に、接続しているWi-Fiネットワークをタップします。
Wi-Fiネットワークの設定画面が表示されるので、IPv4アドレス欄の「IPを構成」をタップして「手動」を選択してから、IPアドレス、サブネットマスク、ルーター(デフォルトゲートウェイ)欄のそれぞれにアドレスを入力し、入力を完了したら画面右上の「保存」をタップします。
次に、DNS欄の「DNSを構成」をタップして「手動」を選択してから、DNSサーバー欄の「サーバーを追加」をタップして、DNSサーバーのアドレスを入力し、入力を完了したら画面右上の「保存」をタップします。
以上で設定完了です。
プライベートWi-Fiアドレスについて
プライベートWi-Fiアドレスとは、iPhoneのネットワークインターフェースに割り当てられている機器固有のMACアドレスを偽装(ランダム化)してプライバシーの保護を強化する機能で、デフォルトでオンに設定されています。
ですが、iPhoneと連携して利用する機器など(HDDレコーダーなど)では、連携を許可するiPhoneの認識にMACアドレスを利用していることがあり、iPhoneでプライベートWi-Fiアドレスをオンにしていると、正常に連携できなくなることがあります。
このようなトラブルに遭遇した場合は、接続したWi-Fiネットワークの設定画面を開き「プライベートWi-Fiアドレス」をオフにすることで問題を回避できます。
あとがき
Wi-Fiネットワークへの一般的な接続手順はカンタンですが、ステルスSSIDが設定されたWi-Fiネットワークに接続したい、IPアドレスを手動で設定したい、MACアドレスの偽装をオフにしたいといった場合、どこで設定すればよいのか迷うこともあるでしょう。
そのようなときにお役立てください。