Windowsでは、フォルダーやファイルを右クリックするとメニュー(コンテキストメニュー)が表示され、フォルダーやファイルに合わせて「送る」「開く」「削除」「印刷」など、さまざまなメニューが表示され、上手に使いこなせばWindows上での操作を効率よく行うことができます。
この右クリックメニューで表示される項目には、自分がよく利用する機能やアプリを追加することもできます。
そこでここでは、Windows 10を例に、右クリックメニューに項目を追加する方法を紹介します。

目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows 10 Pro 64bit | 22H2 |
「送る」メニューに追加する
右クリックメニューをカスタマイズする方法の中で、最も簡単な方法は「送る」メニューに自分がよく利用する機能やアプリを追加する方法です。
「送る」メニューに項目を追加するには、以下のフォルダーに自分がよく利用する機能やアプリのショートカットを配置するだけです。
たとえば、SendToフォルダーにフォルダーのショートカットを配置すれば、任意のファイルを右クリックして「送る」メニューから選択することで、ファイルをそのフォルダーに保存することができます。
SendToフォルダーにアプリのショートカットを配置すれば、任意のファイルを右クリックして「送る」メニューから選択することで、ファイルをそのアプリで開くことができます。
下の画像では、テキストエディターアプリ「Mery」のショートカットを配置しています。
なお、ファイルを既定のアプリ以外で開く場合、ファイルを右クリックして「プログラムから開く」メニューから任意のアプリを選択することもできるので、アプリのショートカットを送るメニューに登録するメリットはあまりないかもしれません。
コンテキストメニューに追加する
レジストリ設定を行えば、フォルダーやファイルを右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューそのものに、自分がよく利用する機能やアプリを登録することもできます。
ここでは例として、テキストエディターアプリ「Mery」をコンテキストメニューに追加する手順を紹介します。
まず、レジストリエディターを起動して「HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell」を右クリックして、メニューから「新規」>「キー」を選択します。
キーが追加されるので、任意の名前を設定します。なお、ここでは例として「Mery」という名前を設定しています。
名前を設定したキーを選択して、画面右側の「(既定)」という項目をダブルクリックすると「文字列の編集」画面が表示されるので「値のデータ」欄に「Meryで開く(&F)」と入力して「OK」をクリックします。
末尾に入力している「(&F)」は、コンテキストメニュー上で使用できるショートカットキーを設定しており、Fキーを押すことでこの項目が選択できることを表しています。
つぎに、名前を設定したキーを右クリックして、メニューから「新規」>「キー」を選択します。
キーが追加されるので、キーの名前を「command」に設定します。
「command」キーを選択して、画面右側の「(既定)」という項目をダブルクリックすると「文字列の編集」画面が表示されるので「値のデータ」欄に、アプリの実行ファイルをフルパスで入力し、半角スペースに続けて「"%1"」と入力して「OK」をクリックします。
以上で追加完了です。
任意のファイルを右クリックすれば、コンテキストメニューに「Meryで開く」が追加されていることを確認できます。
あとがき
普段から右クリックメニューをよく利用しているなら、ここで紹介した方法で自分の使いやすいようにカスタマイズすれば、これまでより効率的に操作できるようになりますよ。
お試しあれ。